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おかえりなさい

こんにちは。
先週木曜(8月1日)から診療を再開し、今日で1週間と少し経ちました。
4ヶ月のブランクがあるので、何となく不安や緊張もありましたが
大きなトラブルなく来週のお盆休みを迎えられてホッとしています。

久々にお会いする患者のみなさまからは、毎日のように
心温まる言葉をかけていただきました。
ほとんどの方がブログ(note記事)を読んで
私の体調を心配し、かつ今回の復帰を喜んでくださっていて、
その心にとても感動しました。

「元気そうな顔を見て安心しました」
「でも無理はしないでくださいね」
「美味しいもの食べてくださいね」
「再開してくれて嬉しいです」

などなど、多くのお声かけの中でも一番多かった言葉が

「おかえりなさい」でした。

「ただいま」です!
長い期間、留守をしましたが無事に帰ってきてこの言葉を言えて、
本当によかったと、しみじみ思います。

スタッフにも感謝を伝えさせてください。
院長不在の4ヶ月間、一丸となってイレギュラーな業務にも対応し、
診療再開に向けて必要な準備をコツコツと重ねてくれました。
そのおかげでスムーズなスタートを切れています。
本当にありがとう!
先月から新しい職員も加わり、パワーアップしたスタッフ陣が
とても心強いです。

昨日(8月9日)婦人科の恩師、山嵜先生と榎本先生と会食をしました。
私がリスペクトするお二人は、過去の記事で何度か登場しています。

療養に入る直前の3月末にお会いして以来およそ4ヶ月ぶり、
治療後初めてのご挨拶です。

「元気そうだね、よかった」

術後2ヶ月が経って、着実にそして順調に回復しています。
右足のレッグカールもかな〜〜〜り上がるようになっていて
それが一番嬉しい変化です♡
創は衣服が擦れると少し痛みを感じるのでメッシュ状の包帯やサポーターを
着けていますが、腫れはずいぶん落ち着きました。

3月の会食では、これから始まる闘病生活のこともあって
心の底から美味しくお料理を味わうことはできなかったけれど
今回は治療がひと段落し、仕事も再開しての快気祝いなので、
フレンチの味も格別です!
研修医時代の思い出話や音楽の話、胸がジンとする話など話題に花が咲きました。

最近、榎本先生は婦人科腫瘍関連の書籍を出版されました!

「妊娠合併子宮頸癌診療マニュアル」です。
子宮頚がんは20代後半から40代の若い年齢層で罹患率が高い悪性腫瘍で
そのため妊娠を機に子宮頚がんと診断されることもあります。
過去には出産を断念し、子宮を摘出するしかなかったのですが
妊娠子宮(と子宮への血管)を温存したまま、頚部のみを摘出する術式が
採用されるようになりました。

山嵜、榎本両先生は婦人科悪性腫瘍手術のエキスパートですが
中でも妊娠合併子宮頚がん手術は、国内でもいち早く取り組まれ、
実績を残されてきました。
今回、その叡智とノウハウが詰め込まれた書籍が出版されたと聞き、
最後のデザートのプレートにサプライズを仕込みました♡

「出版おめでとうございます」「Happy Birthday」

榎本先生は8月お誕生日ということもあり、Happy Birthdayもプラスで笑。
オルゴールでハッピーバースデーの曲も流してくれました♬
繊細な花束のチョコレートペインティングは、
ソムリエでもあるシェフの奥様の作品。素敵です♡
榎本先生は
「わしやったら、葉書のペン文字も震えて書き直すのに、すごいね〜」と
感心していました笑。

山嵜先生が
「金ちゃん、こういう気配りができる一面もあるんだね〜」と。
皮肉ではなく、褒め言葉だと信じ込みます笑。
久しぶりに部長(研修医時代のクセで山嵜先生のことは「部長」と呼ぶのが
しっくりきます^^)と大笑いできて、楽しかったです。

最後に。
子宮頚がんはヒトパピローマウィルス(HPV)感染によって
発症することが、一般にも認知されるようになってきました。
このHPV感染、その先の子宮頚がん発症を予防するワクチンが
「子宮頚がん予防ワクチン」です。
最近は「キャッチアップ接種」というワードをニュースで目にした方も
いるかと思います。

最近、大阪大学の上田豊(うえだゆたか)先生の研究グループが
日本におけるHPVワクチンの接種率のデータをまとめ論文にされました。

日本では、まだまだ接種率が低い現状です。
キャッチアップ世代(平成9年度から平成19年度生まれ)の方は、
今年度(2025年3月)までが公費(無料)接種対象です。
3回接種完了に6ヶ月かかるため、
9月までに1回目を接種されることをお勧めします^^

来週1週間(8月12日ー17日)は夏休みのため休診です。
暑い日が続きますが、よい休暇をお過ごしください。

※冒頭の写真は、昨日の会食での一皿🍽










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