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挑戦と成長の物語:「過去の体験を原動力に。デジタルアクセシビリティアドバイザーへの第一歩」(後編)

事業推進本部のWです。
前回のブログでは私の経験談として、PC教室での聴覚障害の方へのサポートがもっとうまくできたらと感じ、DAAを取得した今ならこんなアプローチがあるのではと実感したところまでお話しました。

今回はその続きとして、聴覚障害の方へのサポートにおいて、私なりに考えた、より効果的でバランスの取れたアプローチの仕方についてお伝えしていきます。


具体的には、簡単な手話や筆談だけでなくたとえば、リアルタイムのテキスト通訳サービスや、ビデオ会議システムでの字幕表示などを活用することで、より効果的なコミュニケーションが可能です。

さらに、参加者全体に対する配慮も重要です。聴覚障害の方だけでなく、他の参加者も同じく教室での学びを享受できるよう、バランスを保つことが求められます。個々のニーズに合わせたサポートを提供しつつ、全体の進行に支障が出ないよう配慮することが大切です。そして何よりも、参加者一人ひとりの気持ちに寄り添うことが必要です。過剰な気遣いやプレッシャーを与えないよう、自然なコミュニケーションを心がけることも大切です。DAA取得を通して、物理的なアクセシビリティだけでなく、心理的な配慮にも十分に留意し、全ての参加者が快適に学べる環境を整えることも重要だと学びました。

身体的な障害を抱え、様々な事情でデジタル機器にアクセスすることが難しい方々がいますが、彼らにも学びや働き、社会参加のチャンスがあります。私たちは、誰一人取り残すことなく、デジタルデバイドを克服し、明るい未来に向けて歩んでいくことを支援する役割がデジタルアクセシビリティアドバイザーにはあると信じています。

進化を続けるテクノロジーやデジタルアクセシビリティは、支援する側・される側双方の手助けとなります。これらのツールを学び、使いこなすことで、障害や困難を乗り越え、自分らしく活躍する道が開けてきます。そしてそれを効率よく学ぶツールの一つであり、ヒントが散りばめられているのが、このDAAの資格だと思います。


私はこのDAAの資格を取得して、障害者を取り巻く過去の歴史や背景、環境の変化を知ったことが自分自身の力になり、これまでの苦労や前進の歩みを振り返り、未来への希望を持つことが大切と確信しました。障害やデジタルデバイドがあるなしに関わらず、皆さまが自分らしく輝き、学び、働き、社会に参加する喜びを共有できる日が来ることを楽しみにしてこれら活動を広げていこうと考えています。

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