谷口大地 | 谷口質店三代目店主

昭和55年2月生まれ | 東京の板橋の外れの「質屋さん」の3代目 | 2児の父 ht…

谷口大地 | 谷口質店三代目店主

昭和55年2月生まれ | 東京の板橋の外れの「質屋さん」の3代目 | 2児の父 https://7taniguchi.jp

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noteで、自己紹介。

私は、東京都板橋区の外れの「成増(なります)」で、谷口質店という質屋を営んでいる、谷口大地と申します。 祖父が成増に質店を創業したのが昭和22年。 今日まで親子3…

声変わり

息子が16歳になった。 娘はこの4月で中学生になる。 気のむくままに書いてきたnoteだが、中高生になる子どものことに触れるのはこれが最後。そろそろ潮時だと感じてい…

サッカー同好会

サッカー日本代表。悔しいけど今回もベスト8の壁は厚かった。 小学5年生のとき、 どういう経緯で誘われたのかハッキリとは覚えていないのだけれど、とにかく、当時かけ…

肩書がひとつ増えました。

成人まであと3年

3月26日。長男が15歳になった。 つい数日前に中学校を卒業したばかりで、この4月からは高校1年生だ。 満18歳で満期になるように15年前に始めた学資保険の積立…

42歳になりました

2月18日生まれ。42歳になりました。コロナウィルスに翻弄されながら、41歳の一年間、本当にあっという間だった気がします。プライベートで特筆することといえば、義…

ぼくのなつやすみ

 2021年8月13日。時刻は午前3時。まだ外は真っ暗。ゴーっという除湿機の低い音だけが静かに鳴り響くリビングでひとり、冷えたりんごジュースを飲んでいる。早朝か…

碇シンジと同い年。

3月26日。長男が14歳になった。 父親である私と同じで早生まれの彼は、ついこの間まで、周りの男の子に比べて明らかに小柄な少年だった。相手に悪意は無くても、小学…

41歳になります。

今日で41歳になります。 また一つ大人の階段をのぼります。 歌手の影山ヒロノブさんは今日でちょうど還暦になります。 ・・・ きのう、40歳最後の日に、妻と二人で…

地下鉄の男子の話

通勤のため地下鉄に揺られていると、駅に着くやいなや制服を着た中学生くらいの男子が大勢乗り込んできた。その中の一人が、座席につくなりiPadを広げて、つり革につかまっ…

サンタさんからプレステ5が届いた話。

「ヨドバシカメラでーす。こちらに置いてよろしいでしょうか」 「あ、はいお願いします。」 「プレイステーション5です。おまちがいないですね。」 「あ、はい間違いない…

家業を継ぐ、ということ。

半年前、noteで自己紹介しました。 新型コロナウィルスの混乱の中、2月に代表を交代して、バタバタと日々の業務に対応して迎えた4月。自分が家業の質店を手伝い始めるとこ…

としまえんの思い出

今日、としまえんが閉園する。 小中学校を練馬区大泉の学校で過ごした自分にとって、としまえんは身近な存在だった。 毎年夏になると必ずとしまえんのプールに行っていた…

告白

約6年前、noteのアカウントを作った頃、 noteで最初に課金して買うものは、 「伊集院光さんの」有料記事、と決めていたのですが、 どうしても読みたくて 「若林正恭さん…

今日は誕生日。

谷口質店3代目店主、谷口大地です。 今日、3月26日は、 この4月で中2になる長男の13歳の誕生日。 彼は、私が店番で不在のなか、新型コロナウィルスの影響で自宅待機にな…

質屋の使命

質屋の使命ってなんだろう。 質屋にくるお客さんは大きく分けて、 「お金にこまっていてお金を借りたい人」 「いらないものをできるだけ高く売りたい人」この2つに分け…

noteで、自己紹介。

noteで、自己紹介。

私は、東京都板橋区の外れの「成増(なります)」で、谷口質店という質屋を営んでいる、谷口大地と申します。

祖父が成増に質店を創業したのが昭和22年。
今日まで親子3代続けてきた、ちいさな質屋の店主です。

生まれは成増のお隣の、埼玉県和光市。
1980年2月生まれ。3歳下に妹が一人います。

家業が質屋、というのは世間ではかなり珍しいことなのだと今となっては分かりますが、子どもの頃はさほど意識した

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声変わり

声変わり

息子が16歳になった。
娘はこの4月で中学生になる。

気のむくままに書いてきたnoteだが、中高生になる子どものことに触れるのはこれが最後。そろそろ潮時だと感じている。自分が子どもたちの立場だったら、父親目線のエモい文章なんてキモいを通り越して迷惑だ。

息子の誕生日がたまたま日曜日だったので、ランチをしつつ家族4人でカラオケしようということになった。数年ぶりに行ったカラオケボックスだったが、内

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サッカー同好会

サッカー同好会

サッカー日本代表。悔しいけど今回もベスト8の壁は厚かった。

小学5年生のとき、
どういう経緯で誘われたのかハッキリとは覚えていないのだけれど、とにかく、当時かけっこの速かった生徒15人くらいが、体育の黒崎先生から声をかけられて「サッカー同好会に入らないか」と誘われた。Jリーグがまだ日本に無い時代の話。

もともとセンスのあった徳武君と高木君がツートップで、左利きの河内君が左ウイング、私は右ウィン

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成人まであと3年

成人まであと3年

3月26日。長男が15歳になった。
つい数日前に中学校を卒業したばかりで、この4月からは高校1年生だ。

満18歳で満期になるように15年前に始めた学資保険の積立も、あと3年で終了。ここ数年、その”満期日”が、案外すぐそこまで来ていることにうすうす気づいてはいたが、あと3年に迫ってくると急にリアリティが増してくる。

4月1日から、成人が18歳に引き下げられるから、まさに成人まであと3年とも言える

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42歳になりました

42歳になりました

2月18日生まれ。42歳になりました。コロナウィルスに翻弄されながら、41歳の一年間、本当にあっという間だった気がします。プライベートで特筆することといえば、義理の母が亡くなったこと、同業者向けのイベントのリーダー役をなんとかこなしたこと、あとは、2022年に入って体重とBMIがキャリアハイを更新したこと、くらいかな。仕事では、とにかく毎月のようになにか「申請」をしていた気がします。これは別に胸を

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ぼくのなつやすみ

ぼくのなつやすみ

 2021年8月13日。時刻は午前3時。まだ外は真っ暗。ゴーっという除湿機の低い音だけが静かに鳴り響くリビングでひとり、冷えたりんごジュースを飲んでいる。早朝から予定があるわけでもないので再び布団に入りなおしてもいいのだが、昨晩子どもと一緒に遊び疲れて寝てしまったのが21時頃だった事を考えると、体内時計のリズム的にこれでもう起きてしまうのがちょうどいいと判断する。
 持ち込んだノートPCで会社のサ

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碇シンジと同い年。

碇シンジと同い年。

3月26日。長男が14歳になった。

父親である私と同じで早生まれの彼は、ついこの間まで、周りの男の子に比べて明らかに小柄な少年だった。相手に悪意は無くても、小学生同士の世界では、どこかで小柄なことをイジられて悔しい思いもしたのかもしれない。思えば私も小さかった。恥ずかしいとかイジられたとかっていう記憶は全く無いけれど、背の順はいつも前から一、二番目で、クラスメイトと並ぶと肩くらいまでしかなかった

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41歳になります。

41歳になります。

今日で41歳になります。

また一つ大人の階段をのぼります。
歌手の影山ヒロノブさんは今日でちょうど還暦になります。

・・・

きのう、40歳最後の日に、妻と二人で映画を観て来ました。

西川美和監督の”すばらしき世界”。

役所広司の演技が圧倒的で、126分の冒頭からラストまで一度も気持ちが途切れることがなく、繊細な演出と繊細なストーリー展開がたまらなく良かったです。文句なしにおすすめ。静寂の

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地下鉄の男子の話

地下鉄の男子の話

通勤のため地下鉄に揺られていると、駅に着くやいなや制服を着た中学生くらいの男子が大勢乗り込んできた。その中の一人が、座席につくなりiPadを広げて、つり革につかまって立っている同じ制服を着た男子とおしゃべりを始める。マスクはちゃんとしてるし、座席もひと席空けて座っていたので、まぁちょっと騒がしいけどいいか、くらいの気持ちで私はスマホを見つめていた。集中してスマホを見ているわけでもなく、自然と隣の男

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サンタさんからプレステ5が届いた話。

サンタさんからプレステ5が届いた話。

「ヨドバシカメラでーす。こちらに置いてよろしいでしょうか」
「あ、はいお願いします。」
「プレイステーション5です。おまちがいないですね。」
「あ、はい間違いないです。」
「かしこまりました!ではこちらで失礼致します。お買い上げ誠にありがとうございました!」
「あ、どうも。。。」

ついさっきヨドバシの配達員さんと交わした会話。
大きなダンボールに入ったプレステ5が、ヨドバシカメラから届きました。

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家業を継ぐ、ということ。

家業を継ぐ、ということ。

半年前、noteで自己紹介しました。

新型コロナウィルスの混乱の中、2月に代表を交代して、バタバタと日々の業務に対応して迎えた4月。自分が家業の質店を手伝い始めるところまでを文字にしたら、なんだか妙に気持ちがスッキリしてしまって、その後何を書いたらいいのやら迷ってるうちに、半年が経ってしまいました。

昔のことを思い出して、当時何を考えていたのか書き留めておきたいのだけれど、なにせもう10年以上

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としまえんの思い出

としまえんの思い出

今日、としまえんが閉園する。

小中学校を練馬区大泉の学校で過ごした自分にとって、としまえんは身近な存在だった。

毎年夏になると必ずとしまえんのプールに行っていたし、夏は閉園後に花火をあげてたから、その花火をみるために、光が丘のマンションの14階に住んでた祖父母の家によく遊びに行ってた。

祖父母と一緒に夕飯を食べたあと、決まった時間に、少し遠くから花火のドン、ドン、という音が聞こえはじめる。そ

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告白

約6年前、noteのアカウントを作った頃、

noteで最初に課金して買うものは、
「伊集院光さんの」有料記事、と決めていたのですが、

どうしても読みたくて
「若林正恭さんの」有料記事を購読してしまいました。

もちろん、とても満足しています。

今日は誕生日。

今日は誕生日。

谷口質店3代目店主、谷口大地です。

今日、3月26日は、
この4月で中2になる長男の13歳の誕生日。

彼は、私が店番で不在のなか、新型コロナウィルスの影響で自宅待機になっている小3の妹と大事な妻を守ってくれている、頼もしい存在です。

13歳男子に、これからどんなミライが広がっていくのか。父親として本当に楽しみです。

一方、40歳という人生の折り返し地点に立つ自分には、少し羨ましいキモチもあ

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質屋の使命

質屋の使命ってなんだろう。

質屋にくるお客さんは大きく分けて、

「お金にこまっていてお金を借りたい人」
「いらないものをできるだけ高く売りたい人」この2つに分けられる。

どちらのお客様のニーズにも最大限応えられるように努力はするけれど、

後者の「いらないものをできるだけ高く売りたい人」に対して、
ベストなソリューションを提供するのは少しむずかしい。

なぜかって、

ボランティアでなく商売

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