始まってしまうこと、が進化を促す【ひとことお題08】
ほぼ毎日「ひとことお題」、本日は『紙』
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紙を卒業したんです、というと流行りのDX化のようだけれどそうではなくて、いやある意味そうなのかもしれないけれど。
これはセッションをするときのメモの話である。
つい数ヵ月前まで、本業であるキャリアカウンセリングのセッションにおいて、メモは手書きで行っていた。手元にA4のルーズリーフを3枚ほど置いて、話を聴きながら事柄やキーワードを書き留めていくスタイルだ。
ただ、オンラインのセッションなので、あまり画面から目を離して下を向いてメモしていると気になるかと思い、出来るだけ手元を見ずにメモを書いていく技を身に着けた。何に使えるか不明な謎スキルである。
そんな謎スキルの習得が出来たことはさておき、そもそも紙でのメモには根本的な問題が2点あった。
ひとつは、書いている場所がなんとなくしかわかっていないので、どうも余白が多かったりして紙を無駄にしている部分があったこと。
そしてもうひとつは、セッション記録は最終的にデータ上で残す必要があり、紙に書いた記録をデータに起こすという二度手間が発生していたことである。そのせいで、記録を書くのにおっそろしく時間がかかっていた。
この問題にはずっと頭を悩まされていたのだが、今回、半強制的に訪れた「紙を卒業する機会」によって、あっさり解決することとなった。
その機会とは、キャリアカウンセラーとして新たなクライアントと契約させていただいたこと。そして、そのクライアント先ではセッションのメモをPCで取ることが前提になっていたことである。
それまで、カウンセリングでなくてもPCでメモを取りながら人の話を聴いた経験はほとんどなく、ブラインドタッチも中途半端で入力が早いわけでもない自身のタイピングスキルについて、正直なところ不安しかなかった。
でも、人間やってみれば出来るものである。
今や、タイピングしつつ画面を見ながら話を聴けるようになったし、項目に沿って入力してあるので少し手直しすれば、記録は今までの半分の時間で完成するようになった。
やっぱり進化を促すのは、半強制的にでも「始まってしまうこと」なんだなあ、と思ったエピソードである。
でも実は、まだ紙を完全に卒業したわけでもない。
セッションの準備のときは、やっぱり紙に書き出すのが思考の整理になるので、A4一枚だけ。
これはもう、自分のスタイルなんだよなあ。
おわり
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