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#01 ASKA - 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

登録はしていたのだけれど、なにも使っていなかったnote。もぞもぞと動き出したい気分になって、思いついたのがnote。

そんなこんなでたどり着いたnoteだが、なにを書こう…。思い立ったのはいいものの、もともと思いや気持ちを世間に発信してこなかった自分が、いざ書こうとなると身構えてしまうのである。

ベタだけど、迷うぐらいならやろう。ということで始めてみたnoteなわけです。

ASKA - 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

いざ書くとなっても、案外テーマが出てこない…。
そう考えているとき、ちょうど今この曲を聴いていたので、「せっかくだし好きなものについて書こう」と軽く思ったわけです。

というわけで記念すべき第1稿は、ASKAの「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」について書きます。

1995年の元旦に今はなき東芝EMIからリリースされたこの曲、ASKAのソロ曲の中でもとりわけ好き。

タイトルの由来は、ことわざの「晴天を誉めるには日没を待て」。意味は、「ものごとは終わってみるまで分からないものだから、最後まで油断してはならないということ」。

ASKAのソロ曲というと、「はじまりはいつも雨」が有名な印象がある(もちろんこれも大好き)。世間的にはあんまりソロでやってるイメージがない?のかな? 特に僕世代なんてほとんどの人が知らないと思う。

リリース時期的には、CHAGE&ASKA名義の楽曲「めぐり逢い」(94年11月)と「Something There」(95年5月)の間にリリースされたもので、いわゆるチャゲアスの黄金期終盤に位置している。

因むと、後者は自身初の全英詞の曲。割と似たような時期にB'zも「Real Thing Shakes」という全英詞の曲を出していて、「すげーたまたま二曲ともthingがついてるやん」って思っていた高校時代が蘇ってきて今懐かしさで泣きそうです。

しかも前年の94年にはドリカムも「WINTER SONG」というこれもまた全英詞の曲出していて、当時の人気アーティストたちは海外市場も見据えていたのかなーって思ってみたり。

この曲を初めて聴いたのは確か高3だった気がするんだけど、ファーストインプレッションは「大空と大地感」。なにかこう、広大な大地で、晴れた空に向かって手を伸ばすような感覚を覚えたような。
「BIG TREE」や「太陽と埃の中で」とも少し違う、ソロならではの壮大さと爽快さと前向きさを、この曲からは感じる。

当時のASKAの作る曲ってバラードが強い印象で、「ソロだとこんなに変わるのか」って驚いたような気がする。

女性コーラスが全編を通して多い。ドラムとベースがやや単調で、ギターの主張もcメロ以外は強くないので、歌とコーラスを目立たせている印象。この編曲があってこそ、先述の「大空と大地感」を作り出しているのかも。

歌い出しは、「ダイヤモンドでさえも 年を重ねてる」という突然のパンチライン。一気に心を掴まれる。こんな表現簡単に出てこんて。

歌詞を通して聴くと、ASKAの「たとえ間違いだとわかっていても、すべてが終わるまで信じ続ける」という思いがじんわりと伝わってくる。

これたまーにカラオケで歌うときがあって、「命尽きるまで 愛し続けたい 命尽きるまで すべての嘘を守りたい」のフレーズのときは、なぜか毎回泣きそうになる。言葉ってすごい。毎回高すぎて死にそうになるけど。

なぜか漫画シャーマンキングのマタムネのセリフ「大切なことは心で決めなさい」が頭に浮かんだり。

ことわざを自分なりにアレンジして表現するところがASKA的芸当だし、意味を噛み砕いて理解して、吐き出して自分のものにするという作業が非常に上手い。どういう経緯でこれを作ったかは知らないけれど、このようなところがASKAの凄いところでもあると思っている。

信じて待つことも大事だということに気づかされる名曲でした。

余談ですが、Macが壊れてあいぽんでこれを書いていて、気づいたら3時間経っていました。

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