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コラム・エッセイ「特筆すべき点P」(無料)

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脈絡のない思いつきを長々と書いているシリーズです。
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2018年10月の記事一覧

COVER~警視庁寝具部布団課~

「おい、聞いたかよ? 『公安の狼』の噂」 「公安三課の灰谷耀(はいたによう)か。すげえよなあ、長年足取りの掴めなかったテロ組織の尻尾を27歳で掴んだんだっけか。それもほとんど単独行動で」 「その灰谷な、別部署に飛ばされたそうだ。それも、なんと『寝床』だとよ」 「あの灰谷が『寝床』? いったい何やらかしたんだ」 「さあな。まあ、狼が吠える相手を間違えたってとこだろうよ。ここも結局は政治がものを言うわけでさ……」 ◆  警視庁寝具部。  署員たちは、そこを軽蔑と恐れを込めて

ありがとうドールーム:豊かな趣味の世界

・ひそかに応援していたサイト『ドールーム』の更新が1000回で終了していた! ・ドールームは個人サイトで、オリエンタル工業のラブドール「沙織(さしき)さおり」が毎回いろんなものの商品紹介をする、というコンセプト。興味がある人は実際にちょっと読んでみてほしいのだが、ほんとに、もう、作り込みがすごい。作っているのは間違いなく、几帳面で真面目な人だろう。仕事もばりばりできそうだ。 ・まず写真が相当キレイだ。いいカメラ使ってるんだろうな。ライティングもすごいちゃんとしている。

椅子にアイドルが立つと人は歩けなくなる(アイマスMRの感想)

2018年9月24日の日記に加筆修正を加えた記事です  2018年、9月24日。私は横浜にいた。  訪れた目的は『THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆2nd SEASON』だ。知らない英語がいっぱい並んでいてわからないと思うので説明すると「アイドルマスターの、なんか新しい技術をふんだんに使用したライブ」である。ここからはアイマスMRと表記する。 アイマスMRとは そもそもアイドルマスターとは何か。今回それは重要ではない。10年以

正当な批判であっても無視してよい

2018年3月のブログ記事を加筆修正したものです。 を読んだ。 批判の正当性と傷つく心は関係がない 読んですぐ思い浮かびそうな「批判」は、「批判と非難は別物なのに、この記事では混同しているのではないか」じゃないだろうか。たとえば、マンガのストーリー展開の無理を理路整然と指摘する批判と、ただ「つまらん」という言葉を投げかける非難は違う。なのに、それらをひっくるめて「批判」という言葉で表現してしまうのは間違っているのではないか……という批判。  この「批判」と「非難」の違い

もうビールをゴクゴクできない

『TVブロス』2017年掲載のコラムを加筆修正したものです。  25歳未満の人間は、酒のCMに出演できないのだそうだ。  人に教えてもらって驚いた。最近決まった自主規制で、未成年の飲酒につながりかねない、とかそういう理由で自粛しているのだという。  実際に調べてみた。 「飲酒に関する連絡協議会」が2016年に定めた「酒類の広告・宣伝及び酒類容器の表示に関する自主基準」によれば、確かに「テレビ広告において、25 歳未満の者を広告のモデルに使用しない。また、25 歳以上で