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10キロ大会まであと18日

誰にでも人生が動き出したと思える瞬間があったと思う。
新たな地平に飛び出す喜び。これからいいことしか起こらない未来。
僕にとってそれは旅行であり、海外であり、移動することであって、旅の一歩目の心躍る瞬間は、このためにオレの人生あったんだとずっと思えてきた。
 
去年、2022年初頭に、画家の杉山巧くんに誘われて走るようになった。エントリーした大会は、10キロの多摩川の小さな大会で町の好きな人走ろうぜというような40人規模の大会だったけれど、苦しくも楽しかった。
その後もサボりがちではあったけれど、ちょくちょく走っていて、同年12月、自分にとっての高い高い壁、50分台を切る、という目標を掲げて、一生懸命練習したつもりだったけれど、結果は54分24秒。何も達成したことがないとイジけ気味の人生で初めて立てた目標時間は、クリアすることはできなかった。
 
今年12月、また大会に杉山くんと幼馴染とエントリーした。今秋は、テトリスとスイカゲームに朝の貴重な時間を使ってしまってダラダラだったけれど、12月に入って毎朝最低5キロは走るようになった。今日も走った。
 
寒いし、ダルいし、ネコを布団でずっと触っていたいんだけど、えいやと頑張って起きて、着替えて靴紐しばって、ウォッチのGPSボタンを押す。
 
冷たい下り坂を、1歩、2歩、走る始めると、身体が喜びはじめ、心にもポジティブが伝播する。あっ、なんか今日いいかも。毎朝、何かが動き出したと必ず思う。眠っていた希望の煙が足からじわじわと上がってくる。旅の一歩目と同じだ。
 
12月29日、前回のタイムは超える。
弱気目標w

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