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2022.9.6

定休日だけど歩いて店へ。

道中、まりさんに電話をして好調なカレンダーの予約状況とめぐみさんが最近近くにいる気がすると話す。まりさんはいつだって真面目で丁寧に話を聞いてくれる。高二の時にダブりそうになったのを必死に励ましてくれた梅原先生と声が似てて、あのときありがとうございますっていつも言いたくなる。12月出版の新作絵本が楽しみ。

振り込みや片付けをして、久々に親父に電話。そっちの方に行く用事があると嘘ついて、昼飯に誘う。

西荻発のバスで上石神井駅に行き、西武新宿線下りに乗車。東村山駅で途中下車して、初めて一人暮らししたアパートを見に行った。二階建て4部屋、風呂なし六畳あるのは絶望というボロアパートは、消防車や消防器具を収納する綺麗な建物に変わっていた。人生で一番惨めな部屋だったけど、まだ若く可能性の火だけはバンバン燃えていた。結局いまだに華開いてないんだけど、これまで望外のいい思いをさせてもらってきたのでもう充分。今は風呂もある。

所沢駅で親父と待ち合わせ。老人と久々に会うのは緊張が伴う。ショックを軽減するためにかなりのヨボヨボを想像して、まだ元気じゃんと上方修正することにしてる。83歳の親父、右ひざを引きずっていたけど、元気そうで嬉しかった。西武デパート内の寿司屋へ。

親父は人生の後半をマラソンとかジョギングに捧げているような人だったので、2月に走り始めたことを伝えると嬉しそうだった。自分としてもランニングについて聞きたいことが山ほどあった。
親父のマラソンベストタイムは、50歳の時に出した3時間19分。風の強い霞ヶ浦マラソンで、良い集団にくっついて風を受けずに追走し自分の力以上の走りができたそうだ。
サブ3(3時間以内)を目指したが、能力と時間の限界を感じて、100キロマラソンに移ったらしい。もう膝がボロボロだけど、来年の東京マラソン10キロに応募したとのこと。来年オレは参加できないから、再来年まで生きてよと笑う。

家に戻り、ストックしていたフォークブーツ(バイクのパーツ)をバイク屋の横川さんに送った。横川さんは店のお客さんで、いま僕のボロバイクを診てもらってる。XL250Rという40年前の250cc オフロード。直ったら、くたびれたもの同士で遠くに行きたい。

暑い休日だった。


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