見出し画像

ぽぉぽぉぽぉってどんないみ?

しんよんひさんの初めての絵本「ぽぉぽぉぽぉってどんないみ?」が岩崎書店より出版されました。
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b555270.html

商業出版が絵本作家のゴールではないだろうし、絵本は2冊目、3冊目が大変だぜと見聞きしていますが、ずっと頑張ってきたしんさんの絵本がこうしてずらっと並ぶ光景は、しんさんを知っている誰もが嬉しくなるものだし、しんさんを初めて知る未来の絵本作家たちや異国で創作活動されている人々にも、とても力強い希望を与えるものだと思います。

姉が借りてきた海賊版ベルサイユのばらで日本を知り、日本留学後の秋田の本屋で酒井駒子さんの絵本に衝撃を受けたしんさん。あとさき塾で絵本を学び、絵本をコツコツと買い集め、仕事をしながら絵を描き、展示を続けてきました。真面目な人柄と独創的な世界観で作家さんの友達やファンも多く、何度か展示してもらった僕らも、オレ出版前からこの人知ってるぜって自慢したくなる出版です。

「ぽぉぽぉぽぉ」は、言葉の通じないウサギとリスの友情の話ですが、言葉が通じないからこそ通じた、あの旅先の経験をもう一回みたいな感じで生きている僕には、しんさんのモノクロームな絵で描く世界が、言葉の通じないもどかしさと通じたっぽい喜びの記憶をより濃く思い出させてくれて、ずっといい気分になって困っちゃいます。

しんさんの最初の絵本が素敵な絵本になって、編集者の筒井さん&堀内さんの評価がまた上がるのは不愉快ですけど、みなさん、いい絵本を作ってくれて、原画展ができて感謝いっぱいです。ありがとうございます!

「ぽぉぽぉぽぉ」の原画展、3月1日(月)までやってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?