YDS-150とサックスを比べて

ヤマハから発売になったYDS-150は果たしてサックスの代わりとして使えるのか・・・

筆者の感想では「全く別物の楽器」だと感じます

キー配列という部分はサックスと同じですが、YDS-150を練習してサックスが上手になるかというと、それは難しいと感じます。

①音の出し方が根本的に異なる
サックスはアンブッシュアを作り適切に息を入れてやらないと音が出ないですが、YDS-150の方は息を入れるだけで音が出せます。ビブラートも自動でかかりますが吹き方によって変えることはできないため曲の中で変化がつけにくいです。

②キーのタッチが違う
サックスと違いYDS-150のキーはオンオフのスイッチのため非常にシビアです(特にオクタープキー)。サックスの配列に近いですが、やはりレイアウトは異なります。またキーの質感なんかもサックスとは全く異なります。

③スピーカーからでる音は寂しい
ヘッドフォンやライン接続だとなかなかの音がしていますが、内臓スピーカー
からでる音は、サックスと比べると寂しい音色となっています。金属ベルをつけるというヤマハさんの発想はすごいと思いますし、事実金属ベルの効果も紹介されていましたが、生音には全然かないません。

今現在サックスを持っていて、防音室など部屋で吹ける環境づくりができている方は、購入するメリットがあまり見えてこないように感じます。

サックスとは同じというわけにはいきませんが、YDS−150にはこの楽器にしかない魅力もあります。アパート・マンションでも深夜でも楽しめる、また、サックスを経験された方であればすぐに手に取って吹くことが可能です。音楽を演奏する楽しさを満喫できる素晴らしい商品だと思います。


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