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緊張の飼い慣らし方


大会の緊張

みなさんは大会のトーナメントで緊張しますか?
僕はかなり緊張してしまう方でここ1年ぐらい悩んでいます。
大会シーンでの緊張を少しでも克服したいため備忘録的に文章を残しておこうと思います。メモに近い形なので読みにくかったらすみません。


緊張する大会としない大会

まず前提として大会のトーナメントに臨む際に、適度な緊張感は当然あって良いと思います。
そのうえで良くないのが「プレイに影響してしまうほどの緊張」
ここでいう緊張は「大きなリードを許してしまった・追いつかれてしまった」「お互い撃墜隊の勝負時」など、プロでも緊張する場面の話ではなく、試合開始時から動きがガッチガチのレベルの話です。

直近1年に出場した大会で、緊張がプレイに出てしまった大会・リラックスして臨めた大会を振り返ります。

・普段のeスマやバケスマ→緊張なし(何十回やってるか分からないので当然)
・30~40人規模の大会(eスマLEVEL2・バケスマSP・うえスマなど)→適度な緊張感
・沼スマ、りぷぶら、しずトナ→悪い緊張

振り返った結果、64人以上の規模で開催されることが多い「沼スマ・りぷぶら・しずトナ」で悪い緊張が出ていました。

なぜ緊張してしまうのか

32人規模のバケスマも40人規模のeスマLEVEL2も沼スマなどの大型大会と比べ、数人県外からの刺客は毎回いるものの、大半の参加者はほぼ固定。
全体のレベルがそこまで大きく変わるわけではありません。
それでも緊張してしまう理由はおそらく「自分の中で必要以上に大会自体を特別視している」から。
回数を重ねるごとに各大会の注目度も上がり、それに伴い自分にかけるプレッシャーも必要以上に大きくしてしまっている気がします。
自分の本当の敵は自分。不要な思考により自分で首を絞めてしまっているのは間違いないです。


さらに最も悪い緊張が出てしまうのはいつも1回戦(その日の初戦)
各大会を改めて振り返ると「対戦相手が誰か」は関係なく、沼スマ・りぷぶら・しずトナの初戦は面白いように緊張がモロに動きに出てしまっています。
フリー含め一度も負けたことが無い人との試合でも普段からは考えられない酷い動きになってしまうし、普段から3割~5割の割合で負けている相手にはちゃんと負けています。

じゃあどうすればいいの?

現状思いつく「緊張を飼い慣らす方法」を考えました。

①「負けてもいいや」の思考
人によってベストな緊張の度合いは異なると思います。中には緊張でガチガチ位の方が却って視野・思考が狭くなって良い動きができるという人もいるでしょう。でも自分がおそらくベストなのは「フリー対戦に少し緊張感が+された」ぐらいの心情のとき。

前回のしずトナで言うと、予選が終わり本選に進んだ後のわんこさんとの試合やネオンさんとの試合がそれに近い感覚。2人とも僕より明らかに強いし結果も出ています。「負けてしまうかもしれないけど頑張ろう」ぐらいの思考で試合に臨んだ結果、実力の100%に近いプレイができました。

対して、良くない緊張に陥ってしまうのはいつも初戦。かつ、少し表現が悪いですが今までの勝率でいえばこちらに分がある相手。

この時の自分の思考は「今日のために準備したのにいきなり負けたらどうしよう」「ここで負けたら仲良い人に顔向けできない、情けない」「こんなところで負けられない」。

上記にある通り、まさに本当の敵は自分自身。試合の前から勝手に自滅している状態です。
でも冷静に考えたらまだ勝者側。負けても全然なんとかなります。むしろいっぱい試合出来てラッキー。
「負けてもいいや」は見方によってはある種マイナス思考と捉えられるかもしれません。でも緊張で自滅してしまうぐらいならこのぐらいの思考の方がいいのかも。

②緊張したときに出やすい行動を理解する
試合中に視野・思考が狭くなってしまったときに出やすい行動というのが人それぞれあると思います。
僕の場合は「無意味なジャンプ」と「撃墜隊のローラー」
動きが悪いと「手をほぐさなきゃ」という思考で意味のないバッタを繰り返してしまったり、「早く撃墜しなきゃ」とローラーを擦りまくってしまうということが多々あります。

悪い精神状態のときに陥りやすい行動を理解しているだけで、ハッと我に返りやすくなる気がします。自分が撃墜したときの無敵時間で一度間を置いて冷静になってみるのも効果的かも。

③画面外の情報をシャットダウンする
①に類似していますが、集中がかえってマイナスに働いているときは余計なことを考えていることが多いです。

「シードを貰ってるのにここで負けたらかっこ悪い」「ここで負けたら敗者側であの人と当たる」「ここで勝てたらトナメ的においしいな」「あと1本取れたらいつも負けてた●●さんに勝てる」


僕が好きなハイキューというマンガに”タスクフォーカス”という言葉が出てきて、こんなナレーションがあります。

「試合の最終的な結果や審判のジャッジ、対戦相手の行動。それらは自分がコントロールできないもの。自分がコントロールできるのは自分の思考と行動だけ。重要なのは常に『次自分に出来る事とすべき事、目の前の一球」

バレーはチームスポーツなので少し違う部分もありますが、つまり自分のコントロールできない外的要因への意識を捨て、自分の目の前にある『今できる事』『今すべき事』に集中するということ。
俗にいう一球入魂ですね。

トーナメントは運も絡み、結果は自分にはどうにもできないこと。
「次の対戦相手は誰だろう」「負けたらどこの山に入るんだろう」「こんなに練習したのにリザルト入りできなかったらどうしよう」「ここで負けて皆に弱いと思われたくない」

結果の副産物でしかないことをリアルタイムで考えて、結果良くないプレイに繋がってしまったら元も子もない。目の前の試合に全力投球することに集中すべき。

大会で普段通りの実力を出せる人が強い

試合は水物ですし、自分の実力を毎回100%発揮できる人はいないと思います。それでも毎回結果を出している人は自分の実力を常に90%~100%出せている人。
それでいうと今の自分はあまりにもその振れ幅が大きくなってしまっていると思います。
90%~100%を維持するのは大舞台での場数やさらに上等なメンタルケアが必要かもしれませんが、80%~100%ぐらいなら思考一つでなんとかなるはず。少しでも悔いが残らないよう、「緊張を飼い慣らせる人」になりたいです。

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