2024年6月締め請求書のお手紙
私たちデザインモリコネクションは、陶磁器デザイナー・森正洋さんのデザインした製品の卸売を主な活動としていて、毎月、お取り扱いいただくショップのみなさまへ請求書をお送りしています。
ふと思い立って、2021年9月分から、請求書を発送する際、お手紙を同封するようにしました。その時々に思ったことなどを書いています。何を書いたか保管しておく意味もあり、noteに置いておきます。
請求書をデジタル化した方がいいんだろうけど、その場合、こういうお手紙をどういう形でつけたら良いのか、悩ましいところ。
今月はポッドキャスト(インターネット上の音声・映像番組)について書いてみます。最初は「荻上チキ・ Session 」「神田松之丞 問わず語りの松之丞」「文化系トークラジオ Life」などのラジオ番組を聞くために「ラジオクラウド」というアプリを使い始めて、その次に、友達がやっているポッドキャスト「30分さんぽ」を聞くために「Spotify」を使い始めました。Spotifyにはラジオで流れている番組の配信もありつつ、それ以外にも大量の音声・映像番組があります。よく聞いているのは、Choose Life Projectがやっている「ニュース二度見三度見〜社会のことちゃんと考えたいラジオ」、Dialogue for Peopleがやっている「Radio Dialogue」、
「荻上チキ・ Session 」にたまに出てくる野村高文さんの番組が何かないかなと検索して見つけた「SAI〜凡人の非凡の才能を科学する〜」、ブック・コーディネーター、内沼晋太郎さんの「本チャンネル」などでしょうか。
そのなかでも最近は「本チャンネル」がお気に入りで、「今日発売の気になる新刊 」「内沼晋太郎質問箱」などのコーナーがあります。映像コンテンツですが、だいたいは作業しながら、運転しながら、音声を聞いています。「内沼晋太郎質問箱」には、本屋を開業したいという人が番組に登場し、いろいろ対話していて、面白い。開業した人じゃなくて、開業したい人の話というのが良いですね。「今日発売の気になる新刊 」は、文字通り、内沼晋太郎さんの気になる新刊について著者(翻訳書の場合は訳者)へインタビューするという内容。スタートから約半年で59冊が紹介されていて、まだまだ全部は見られていません。見た回は下記の通り。
■伊藤暁「具体的な建築」
■岩尾俊兵「世界は経営でできている」☆
■ピーター・エルボウ「自分の「声」で書く技術」
■朱喜哲「人類の会話のための哲学」
■佐久間裕美子「みんなで世界を変える!小さな革命のすすめ 」
■スージー鈴木「サブカルサラリーマンになろう 人生をよくばる108の方法」
■松井梓「海と路地のリズム、女たち モザンビーク島の切れては繋がる近所づきあい」
■荒谷大輔「贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす」☆
■三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」☆
■しんめいP「自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学」
■ツバメアーキテクツ「ふたしかさを生きる道具」☆
■小沼理「共感と距離感の練習」ファビオラ・アンチョレナ「夜明けをまつどうぶつたち」
■クリステン・R.ゴドシー「エブリデイ・ユートピア」
■辻山良雄「しぶとい十人の本屋」
■俺スナ 監修「頭の回転が速い人の思考法 この本のタイトルを考えてください。」
本チャンネルで紹介された本の新品をバリューブックスで買うと、20%のポイント還元があるので、じゃあ買って読んでみようかなという気になります。上記リストの中で☆印があるものは、バリューブックスで購入済み。荒谷大輔さんについては、本チャンネルで知って、「資本主義に出口はあるか」「贈与経済2.0」を読みました。とても面白かったので、また別にご紹介できればと思います。朱喜哲さんについても、まずは「NHK100分de名著 偶然性・アイロニー・連帯」を読んで準備運動を終えたところで、ぼちぼち「人類の会話のための哲学」を読みたいところ。リチャード・ローティは東浩紀さんの本で良く出てくる哲学者ですが、俄然興味が出てきました。
内沼晋太郎さんのセレクトは多様さがありながら、なんとなく共通点もあるような、様々な視点から社会を考えるというか、そう表現してしまうとかえって何も表していない気がしますが、ともかく、自分の興味関心を拡げてくれるような、素敵なセレクトだなと思います。みなさんもよかったらどうぞ。おすすめです。
2024.6.30
デザインモリコネクション
小田寛一郎
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