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2023年6月締め請求書のお手紙

私たちデザインモリコネクションは、陶磁器デザイナー・森正洋さんのデザインした製品の卸売を主な活動としていて、毎月、お取り扱いいただくショップのみなさまへ請求書をお送りしています。
ふと思い立って、2021年9月分から、請求書を発送する際、お手紙を同封するようにしました。その時々に思ったことなどを書いています。何を書いたか保管しておく意味もあり、noteに置いておきます。
請求書をデジタル化した方がいいんだろうけど、その場合、こういうお手紙をどういう形でつけたら良いのか、悩ましいところ。


いつもありがとうございます。
2023年6月末締めの請求書をお送りいたします。

6月5日の午前に、こどもの通っている保育園へ保育参観に行きました。年少のひとつ前のクラスに通っています。

前回の保育参観は廊下から眺めるだけでしたが、今回は教室に入ることができました。こどもたちの中でも特に人懐っこい子は、寄ってきてひざに座ったり、読んで!と絵本を持ってきたりします。その日の午前の活動としては、それぞれイスに座って先生の読む絵本のお話を聞く(この後のおやつへの導入)、午前のおやつ(コンブと牛乳)、それぞれトイレ、教室の畳スペースにみんなで集まって絵本のお話を聞いたり先生と手遊びや踊りをしたり、その後はテーブルや床で、それぞれに好きな遊び(お絵かき、パズル、マグネット、ブロック、お箸の練習みたいなおもちゃなど)を選んで遊ぶ、お片付けをして昼食の準備、という流れでした。

トイレ後、畳スペースにみんなで集まる時、先生からこどもたちに「壁沿いにみんなで並んでね」と声かけをしていて、加えて、読み聞かせや手遊びのあいだに寝転んだり動いたりする子がいると「座って聞いてくれたら嬉しいな」というように声をかけていました。もちろん無理に座らせることはしませんが、大人の指示で集団行動することに慣れる練習なのかなと思います。言い換えると、大人に合わせる練習ということになるでしょうか。大人の都合に合わせて作られている「社会」に慣れる、というか。さらに言えば、その社会とは、「大人の都合」に合わせられる大人だけに合わせた社会、ということになるかと思います(排除されている大人もたくさんいる。障がいを持つ、外国にルーツを持つ、性的指向や性自認の面で少数派などなど)。

そう考えると、大人、特に、親・養育者はこどもに合わせる練習をしているのかなという疑問も出てきます。乳幼児って、自我が未発達な時期には、されるがままでお世話させてくれるのでとても楽です。でも、だんだん自我が発達してくると「自分のしたいこと」「自分のタイミング」が出てきます。そこで、私や妻などの大人の都合と、こどもの都合がぶつかり始めます。そういう時に、大人がどう振る舞うのがこどもの安全や権利を守ることになるのか、こどもに合わせる練習って、どうしたらいいのか、難しいところです。

私や妻はyoutubeで見つけた「てぃ先生」(最近はNHKにも出ていますね)の方法、言ってみれば「こどもに合わせる練習」が、納得できたので、てぃ先生の本も買ってみて参考にしています。こどもがやりたくないことでも、楽しい要素があることを伝えて気分を変えてもらうとか、「トト(父)の大好きな○○さん!」と声かけするだけでも「無条件の愛情」が伝わるとか、いろいろ参考になります。少なくとも何かで脅して(鬼とか)大人の都合に合わせてもらうのは、最小限にできている気がします。こどもがイヤイヤ!と爆発する時に、私も一緒になって癇癪を起こしてしまうことがあるのですが、、妻は落ち着いて上手に対応していて、その様子からも学んでいます。まずは私たち大人が、心と時間の余裕を確保しておくことがとても大事ですね。

また、てぃ先生のアドバイスは、後で知った「ポジティブ・ディシプリン」「Positive Discipline」の考え方もベースになっているように思われます。「養育者が、子どもと対立する様々な場面で、暴力を使わず、罰も使わずに問題を解決する」とのことで、とても共感できる考え方です。書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」も購入したので(まだ読めていないですが)、困った時(私とこどもの間に課題が発生した時)には、この考え方を思い出して、こどもと向き合っています。

2023.6.30

デザインモリコネクション有限会社
小田寛一郎

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