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US配列orJIS配列?

皆さんは、どちらの配列をお使いですか?
今まさに、このどちらかにするか迷っています。使い慣れたJIS配列で問題はなにもないのですが、US配列も悪くないなと思っているからです。

【2020.12.14.追記】
実は新しいキーボード買ってしまいました。US配列のIC-BK20seです。その理由は最後に追記します。

経緯ですが、長いこと愛用しているMacBookAirのキーボードの一部が働かない事があるという現象が起こったことです。よくわからないのですが、キーボードのWからOまでの文字列だけが入力できないことがあります。この部分だけ駄目なので、おそらく物理的な問題じゃないかと思っています。なので、キーボードの修理に出せば解決するはずです。

ところが、今仕事でこのMacを利用していて修理に出す余裕がないんです。そこで応急処置的に外付けキーボードで対応しています。REUDOのRBK-2000BT3というかなり昔のモデルですが、十分に利用可能です。

それなら特に問題はないかというとそうでもありません。実は、このREUDOのキーボードはUS配列なんです。当時買う時にあんまり考えずに買ってしまったんですよね。
 今の仕事では、計算式をつかったり簡単なプログラムを組むことがあって、そのような時に記号(=や*、:;)をつかうのですが、これらの位置がUS配列とJIS配列とで違うために、しばしばミスタイプをするんです。単に文字を打っている時は殆ど違いを感じないのですが記号に関してはどうしても違いが出てきて違和感を感じます。特に()の位置が苛立ちます。なぜ一つ隣にしたのか!

とはいえ、使い始めて1ヶ月ほどしたので、手が慣れてきて徐々にUS配列に馴染んできました。ところが、REUDOに弱点があって、バックスペースを押すと時折2度押しとして入力されてしまう事があるのです。予期せぬ形で文字が消えてイライラします。また、Bluetoothのために起動時の接続までの遅延があります。おそらく数秒から10秒程度ですが、この待ち時間が無駄に思えてきました。

不便ってほどでもないけれど気にはなる。一番厄介なやつです。

そこで有線接続可能なモバイルキーボードの外付けを買ってしまおうかと目論んでいます。そこでふと配列が気になりました。ここで外付けを買うなら、JIS配列にすれば問題解決です。ですが、US配列にも良さがあります。ここでUSに慣れてしまえば、のちのちもUSにし続けるという手があります。

US配列とJIS配列どっちがいいのか。

ネット調べてみると、USを使っている人はUSを絶対的にススメていますね。一方で、JIS推しの人は少ないです。面白い現象ですね。殆どの日本人はJISを使っているはずです。それで文句もない。要するにどっちを使っても問題はないんです。好みの問題が出てくる。そういう事だと思われます。

記号を多用してプログラムを組む人はUS好みが多いようですが、正直いって慣れです。私も多少はソースを書くことがあります。でもUSじゃなくては困るという事は今までありませんでした。US配列の人たちが主張するように、記号配列やショートカットのあり方はUS配列に軍配があがると思います。一方で、JIS配列でそれができないかといえばそんな事はありません。

仮にJIS配列の方がわずかに入力効率が悪いとしましょう。しかしソースを書く時に、その入力効率が問題になる事があるのでしょうか? もちろん、わずかでも短い時間で入力出来ることはメリットです。ですが、ソースを書く時は圧倒的に考えている時間が長いです。慣れてしまえば入力に関して、数倍も時間がかかるという事はありえません。とはいえ、ものすごい量のソースを書くという人はそのわずかな差が積み重なるので気にすべき事柄です。

よって仕事上、プログラムやソフトウェア利用において記号やショートカットキーを頻繁に用いる人は効率のためにUS配列を選ぶほうがベターといえます。

一方で、日本語を多用する人はどちらが良いでしょうか? 実を言えば、どちらも大差はありません。今、まさにUS配列でこの文章を作成していますが、遅いとか困るということは全然ありません。使い勝手はほぼ同じです。Macで使用しているので日本語と英数字切り替えはcommand+スペースで、殆ど苦労はありませんし、打ち込みにはローマ字入力ですから、押し方は全く同じです。よく聞くエンター問題やスペース問題もただの慣れです。

じゃあ、US配列でいいじゃないか。そう思うことでしょう。プログラム等でUS配列がベターで、日本語入力も大差ないならUS配列に軍配が上がります。私も全く同意です。だからこそ、多くの比較記事ではUS配列をオススメするのでしょう。

しかし、しかしです。大変な問題があります。それは、日本国内だと殆どがJIS配列を使っているという普及の問題です。ビデオデッキのVHSとβ問題とかいうと歳がバレそうですがw、技術的にどうこうよりも、普及率の力を侮ってはいけません。性能が優れていたβですが、VHS陣営に阻まれてしまいました。同じように日本ではJIS配列が多勢に無勢です。

US配列で問題があるのは、Windowsでの日本語と英数字の切り替えの負担と、殆どのPCではJIS配列が用いられているという事実です。

経験上、2つの配列を切り替えて使う事は避けるほうが無難です。一日の内で、2つの配列を切り替えるともどかしさが常に発生します。切り替わりはすんなりと進むのですが、どうしても記号系は厳しい気がします。

多くの論点をまとめると、

US配列をつかう場合
メリット:記号系を多用する人には便利
デメリット:日本語入力で切り替え問題と、JIS配列に触れる機会がある場合

となります。

自分の環境を仕事やプライベートを含め、どちらかの配列に統一できるのであれば、記号系を多用するかどうかで決めればよいわけです。ソースを大量にかく人は、US配列が便利となります。そして、家などでもキーボードを変更して統一してしまえば問題はありません。

一方で、ソースを大量にコードする事などなく、日本語入力がメインで、いろいろなPCでの作業が必要である場合は、JIS配列が無難です。


さて私の最終結論ですが、大事なのは、

どの配列を一番使う時間が長いのか? です。

US配列を使っていて、たまにJIS配列で作業しなくてはならないなら、さほど問題じゃありません。多少タイプミスしても、その数十分〜数時間を乗り切ればあとはUS配列に戻ってしまえば良いわけです。

一方で、JIS配列を一定時間使うことが避けられないのに、US配列を用いる事はナンセンスです。頭の切り替えによるロスの方が大きいと言えます。

というわけで、会社のPCがJIS配列という人は、US配列は止めたほうが無難です。JIS配列で慣れたあとで、家に帰ってUS配列というのは不要な労力が発生しています。結局、会社がJIS配列なら家もJIS配列に統一してしまった方が便利です。

さて一般論はここまでにして、個人的な迷いはどこからくるのか。
現状では仕事でどうしてもJIS配列ということがないためです。US配列に切り替えてしまっても支障がないんですね。仕事場には個人的なキーボードを持ち込める状況なのです。だから、私個人としてはJISでもUSでも問題がない状況です。

ならばソースを書く事がたまにあるので、わずかに効率的なUS配列にしてしまえばいい。

そう思う一方、JIS配列でずっとやってきて、特段困らなかったわけだから、US配列にわざわざ適応し直さなくてもいいのでは? とも思うのです。

目下のところ、US配列に徐々に慣れてきているので、USに変更もいいのかなと流れつつあるのですが、長い目でみるとJIS配列が死ぬまでに廃れることはなさそうですし、JIS配列でも問題はないんだろうなとも思うわけです。

ふーむ。選択肢があるということは迷う要因ですね。仕方がないという事がある方が決めやすいのかもw 大げさにいえば、フロムが言う自由からの逃走でしょうかw

ちなみに外付け候補は探してあって、JISならば、AM-KTF83J-SWです。

US配列ならば、IC-BK20seです。

もうちょっと悩んでみますかね。。

【追記】

一日ほど悩んでから、新しいキーボードを決めました。上記のUS配列のIC-BK20seにしました。

使い心地ですが、殆どノートPCのそれと変わりませんね。評判が良いだけあります。わずかにヒンジが手の平に触れる時に気になる感じでしょうか。製品としてはやや重たいことを除けば十分です。あとは電池の寿命とか耐久性が長ければ嬉しいですね。ともあれ良い製品だと思います。

さて悩んでいたJIS配列とUS配列。実は心はもうJIS配列に決まっていました。記号の位置が変わって、他のJIS配列に触れた時にミスが増えるのはやはり大変かなという結論です。

そこでUS配列の人のメリットをもう一度検討し直したのです。その時に気がついたのは、記号の配列だけじゃなくて、1.ホームポジションの位置 2.エンターまでの近さ、3.バックスペースの大きさ、といった事がしばしば取り上げられているわけです。

確かにUS配列のREUDOを使用していて、慣れてくるとエンターの押しやすさは有利だなあと感じていました。右手の小指を伸ばす距離が短くて済むのは長い目でみると楽ちんかもしれないと思い始めてたわけです。何しろエンターを押す回数はかなり多いのですから。

その時、ハッ!と思いつきました。そうだ、US配列キーボードでJIS配列として利用したらどうだろうか?

つまり、配列はJIS配列なので記号の位置とかは変更せずに、エンターやバックスペースの物理的な有利さを利用できる。おお!いけるかも。

IC-BK20seのキーボードをみるとJIS配列の印字が薄くもついています。説明書をダウンロードしてみるとどうやらJIS配列もサポートしているようです。またMacOSでも簡単にJIS配列設定ができるみたいです。

なるほど! というわけで、購入し設定してみたらすんなりと出来ましたよ!
US配列キーボード上で、JIS配列(笑)

ググってみると殆どいないですね、そんなヘンタイは。この逆のJIS配列のキーボードをUS配列化して使うという方は案外います。

ソースはまだ書いてないのでどうなるかわかりませんが、残念なのは、イレギュラーなキーが2つ出来てしまうことです。_と¥です。これがF11とF12の位置にアサインされてしまいます。円マークはバックスラッシュでもあるので、ディレクトリーを定義付ける時に面倒くさいかもしれません。アンダーバーはそこまで使用頻度が高くないので、目で見て押しても問題はないかと。個人的には使わない変換・無変換キーにバックスラッシュをアサインし直すとかで対応しようかと考えています。かな・英数の切り替えは古典的にcommand(Alt)+Spaceなので問題はないんです。

とにかく、通常の文字入力で使用するという意味ではこの近いエンターや中央よりのホームポジンションは良いと思われます。しばらくこれで運用してみます。どうにも記号が厄介になってきたら、US配列の記号になれちゃうというのもアリかもしれませんね。

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