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グラベルバイクの泥除け取り付け!

梅雨時や、夕立などで雨降りの後など路面が濡れている時、正直ロードバイクではあまり移動したくないものです。泥はねがすごいですし、自転車も汚れます。ですが、自転車旅や通勤なんかで、仕方無しに雨天時にも走ることはあります。

私はグラベルバイク(Jamis Renegade Explore) に乗っているのですが、泊りがけの自転車旅行に出かける時など、どうしても雨でも走る必要があります。濡れるのを前提に荷物対策などをしても、跳ね上がるドロや水はどうにも防げません。そこで、重さを犠牲にしても、泥除けをつけてしまおうと思いました。

ところがどっこい、私のグラベルは650Bがついていて、ディスクブレーキのため、色々大変だったんです。その苦労の顛末について後人のために備忘録としてここに記すことにしました。泥除けをつけようとして同様の悩みを抱えているのではないかと思います。

自転車はサイズ48のExploreです。同型のグラベルで泥除けをつけようとしている人がいたら、こんな所に人柱がいたと思って参照して下さい。

ワールドサイクルのサイトにいくと、いろんなパターンの泥除けがあります。旅に行くということは、通勤などと違って、数時間は走る事になりますから、ここはフルフェンダータイプで探してみました。

如何せん、どのフェンダーが自分の自転車にちょうどいいのかまるで不明です。数多くのサイトを調べていくとJamis RenagedeのExpatで、泥除けをつけている人を発見しました。

これはポリカーボネート製で、軽くて丈夫なものです。なかなか良さそうです。

また、まったく同じ商品をExpatにつけている人をみて、これにしようと決定。ただ、ここから大いに悩む事になります。

上記のサイトの2台は、SKSというブランドのブルーメルスという名前のマットガードで、53mm幅で700cのサイズを使用しています。

ところが、私のグラベルバイクは48サイズなので、タイヤが650Bなんです。それでメーカーのカタログをみると、26インチと700cしかないんです。一体どっちを買えばいいのかわかりません。

他のフェンダーで650Bに対応しているものもあるのですが形と幅が合わなそうです。といって、他のメーカーのマットガードをみても、650Bにダイレクトに対応しているものは殆どなく、あっても、メーカーの自転車専用という感じで作られています。わずかに本所というメーカーのマットガードが650Bがあるようですが、いささか高価であることと、どうもポン付けはできないようで、穴あけ加工などが必要となります。自転車屋に頼むといっても、近所にプロショップはなくハードルが高いのです。自分でやってもいいですが、ちょっと自信がありません。

こういう時に650Bのタイヤなのが足をひっぱります。(体格的に決めたので乗り心地などは文句ないのですけどね。)他にもいろいろサーチしてみると、650Bのタイヤの自転車に、他のメーカーの26インチ用マットガードをつけたという人がいることが分かりました。

ということは、どうやら26インチでなんとか27.5インチの650Bをカバーできるかもしれないと思い始めます。そして計算してみると、700cではややマットガードの両端がタイヤから離れてしまう事が分かりました。うん、どうやら26インチが適合すると言えるでしょう。

そしたら、26インチのブルーメルスで良いのではないか? ところで、このマッドガードは固定するワイヤーが前後とも二本出ています。ということは、バイクによっては干渉して固定できない可能性があります。でも、そこはExpatでついているのだから大丈夫だろう。いやでも、自分の自転車をみると、結構、ディスクブレーキがはみ出している気がするんだけど。。。それにフレームについているダボ穴の位置も違うような?? それから、この26インチのマットガードはマウンテンバイク用なので、幅が結構あって、53mmほどです。自分がいま履いているタイヤが33cなので、ちょっと太いし、そもそもフロントフォークなどのクリアランスが心配です。グラベルバイクとはいえ、果たしてつけられるのか? 適合してないんじゃないか? 

まあ、四の五の考えても始まりません! ということでポチっとしてしまいました。

さて、数日経って、手元に物が届きます。なんだか太い。。と嫌な予感が。
そう、まさに予感通りです。

仮付してみたら、まず前輪はフォークのクリアランスが足りなくて入りません(泣) それから、ワイヤーが二本出ているために、ディスクブレーキと完全に干渉します。そのままじゃあ、全然つけられない。やっちまったという感じです。

Expatはダボ穴の位置が違う事と、ディスクブレーキの形が違っていて、すんありつけられるみたいです。この辺りが、やや廉価なExploreなんでしょうね。パーツがケチられている分だけ、こういう時に拡張性が低くて困るわけです。

とはいえ、もう買ってしまったので、なんとか取り付けてやる!と意地を見せることになります。

①前輪フェンダーをヤスリで削る。
 とにかくクリアランスに収まらないとはじまりません。ゴリゴリと棒ヤスリでひたすらフロントフォークとの干渉部分を削りました。

②ワイヤーをひん曲げる。
 
前輪部の左側にはディスクブレーキがついています。そこが干渉して、ダボ穴にうまくつけられないので、ワイヤーの方をひん曲げました。これがなかなか難しく、といって何度も繰り返すとワイヤーがあらぬ方向へ歪んでしまいます。結構、試行錯誤が必要でした。

③後輪のダボ穴を諦めて、キャリアに偶然あった穴に固定。
 
後輪ですが、固定のワイヤーは左側はそもそもディスクブレーキに干渉する上、ワイヤーを曲げたりしても到底うまく届きません。絶望的でしたが、私の自転車はブラックバーンのキャリアをつけていて、そのキャリアの固定穴がたまたまちょうどいい感じだという事がわかりましたので、そこに向かって固定しました。

というわけで、どうなったかといえば、なんとか装着できました!

前輪の左です。右はすんなりつきました。ディスクブレーキを迂回してワイヤーを通しています。

それからスペーサーで外側に出しています。そうしないと干渉から逃れられません。

後輪の左です。ダボ穴はそもそもキャリア用に使ってしまっています。そこの間に挟むこともできるのでしょうが、ディスクブレーキの固定のビスに干渉してうまく挟めません。そこで、キャリアの空いているビス穴に固定しています。

後ろ側から隙間を撮った写真です。ビスとナットで挟んでキャリアに止めています。これでディスクブレーキとは干渉せずに固定されました。

これは右側の固定部位です。同じくキャリアに固定しています。


というわけで、無事に泥除けはつきました。26インチ用でしたが、650Bでなんとか大丈夫のようです。特にタイヤとの干渉などはありません。但し、後輪はめちゃくちゃ外しにくくなりました。キャリアと泥除けに挟まれた後輪はつけにくく外しにくいです。これだけは頂けない感じです。

使用感としては、やっぱり雨上がりなどの道をストレスなく走れるのは助かります。また、雨降りの時も、多少の雨なら泥跳ねを気にしなくていいので、移動速度をあまり落とさなくても大丈夫になりました。もちろん、多少は濡れますが。

というわけで、650Bのタイヤを履いているグラベルの方。マットガードを買う時は気をつけて下さい。特にディスクブレーキとの干渉は致命的です。もちろん、アダプターみたいなものを作って工夫すれば大丈夫でしょうけど。それなら、本所の泥除けでショップに頼んでしまった方が確実かもしれません。

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