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グラベルバイク:チェーン交換

ずっと、やらなきゃと思っていたチェーン交換。やってみました。

2月の終わり頃だったでしょうか。ディスクブレーキのローターが固着して自転車屋に持っていった時、自転車屋から、チェーンが伸びていて、スプロケやクランクの歯が削れてきてますよと指摘されてたんです。

えいやと、頼んでしまおうかとおもったのですが、予算不足だったので、先送りしていました。

ひとまずギアの消耗は諦めて、チェーンだけでも交換だ!という事で、チェーン交換に踏み切りました。

私のバイクは、JamisのRengade、Exploreというエントリーモデルです。3年半前から、一度マイナーチェンジしました。現行だとラインナップから外れてしまったスペックみたいですね。アルミのフレームにSoraコンポなんですが、現行にはありません。

体格的に扱いやすい650Bが標準だったので、チョイスしたのですが、タイヤとか色々制約が多いのが残念なところです。700cのモデルにしておいても良かったかも?と思うところですが、とりあえずは満足しています。

カタログをみると、チェーンは、KMCのZ99 というものが標準でついているようです。マイナーチェンジで変わっているかもしれませんが、まあ、同等品でしょう。

コンポがシマノのSoraなので、9速用という事になります。

というわけで、まずは換えのチェーン探し。シマノのチェーンが意外と安くて、CN-HG53(2500円程度)あたりでしょうか。ちょっとグレードが違うものもありますね。

でも、そもそもKMCがついているのだから、KMCチェーンがいいのかなと考え直します。

そこで、KMCチェーンで良さげな奴として、X9というグレードを見つけました。Z99よりは性能があがりそうです。

もっと高級ラインの軽量タイプなどもありますが、どちらかというと安定性重視ですし、できればメンテが面倒じゃない奴がいいですね。錆びにくいというもので調べてみると、X9にEPTというのがあります。

正直チェーンは高いのですが、サビが減って丈夫ならいいかなと。(まあ、注油に気を配ればいいだけなんですけどね。)しばし迷いましたが、アマゾンで並行輸入版をポチっとしました。

メンテをまめに出来る方は、あえてこのチェーンを選ぶ理由はなく、軽量タイプなどを買ったほうが幸せになれそうです。

それで到着したので、早速取り付けだ!という事で、以前手に入れていた工具を出してきます。

ミッシングリンクを外す工具です。

作業中は手が汚れてしまったので、写真はありませんが、作業はYoutubeを見て、行いました。

同じようにやって取り付けましたのが、こちら↓

スプロケをちょっとは磨いたんですが、まだまだ汚れが多いですね。

ミッシングリンク部はこんな感じ↓

ちゃんとはまってますね。

いやあ、結構大変かなと思いましたが、正味30分程度でしょうか。慣れている人なら5分くらいの作業かもしれません。

これでだいぶ良いハズだ!と思ったのですが、ふと気が付きます。そういや、先の動画で長さがどうとか言ってたような?? あれ?長さなんてあるんだっけ??

そうなんです、チェーンは長さがあります。それも一定じゃないんです。バイクのサイズが変われば、チェーンステーの長さも変わりますし、ギア比が変わればチェーンの余裕も変わってきます。

全く無視していたチェーンの長さ。買ってから気が付いたのですが、X9のチェーンも114リンク、116リンク、118リンクと三段階あります。何も考えずに114リンクを買っていました。

それで、こりゃマズイと調べます。まずは現物確認ですね。もともと付いていたチェーンのリンク数が分かれば、それと同じにすれば良いはずです。

前のチェーンをリンク数を数えます。

汚れまくりです。その分サビはあんまりないのですが。。

10リンクごとに折り返しているので、ミッシングリンクを入れると、112リンクになります。なんと、114リンクで大丈夫だった!! そして、2リンク長かったw

少々長いくらいなら、そのままでも大丈夫かもしれませんが、どうせなので、切りましょう。(あと2年はやらないだろうし。。)

しかし、カッターを持っていません。仕方がないとポチります。結構、色々ありますが、きっと次回は2年後。。ひとまず使えれば御の字ということで。こいつをチョイス。

2リンクを外して無事に112リンクに減らしました。手間取るかと思っていましたが、案外すんなりでした。抜いたピンはもう使えないって感じです。

それにしても、こういう時、ミッシングリンクは便利ですね。

というわけで、無事にチェーンを換えられました。換えてみた感じは変速がスムーズになったことと、力の伝達が気持ち良くなった気がします。不思議なのは自転車全体の剛性感が増した事でしょうか。チェーンを換えただけなのに。

一点、気になっているのは、プーリーあたりから小さな音が出ています。チェーンを換えるので合わせてプーリーは掃除をしたのですが、そのせいなのか、それともつける向きを間違えているのか。(調べてみると、テンションプーリーという下側のプーリーは向きがあるようです。)

2つのプーリーはだいぶ削れています。よって新しいチェーンに対してちょっと当たり方が違うのかもしれません。テンションプーリーの向きが変なのかと見てみましたが、なんだか削れていて向きが不明です。Soraについているプーリーには回転方向が示されていないので、どっち向きにインストールするのか分かりません(泣)。Webで新品を確認すると、どうも歯の向きがあるみたいですが、いまや削れて向きがわかりません。

掃除した時にもうちょっと気を使っておけばよかったなと思いました。

ガイドプーリーに向きは無いようですが、こちらも以前とは逆向きにつけてしまった可能性は否めません。まあ、表裏の2枚で、4分の1で正しくなるわけですが。

せっかくなので、プーリーも換えてしまおうかと思っています。私のバイクにはSoraの、RD-R3000-GSが付いています。


このRD-R3000のプーリーの型番は、、、って、今のカタログには載っていません。

探すと、型番の調べ方サイトを発見。
参考:https://minivelo.taje.net/2020/02/19/post-2921/

上記サイトでディレーラーの名前を入れて検索をかけると、マニュアルが出てきます。そのマニュアルを読み解くと、

https://si.shimano.com/ja/ev/RD-R3000-3973

⑦の型番:Y5FT98030 ということがわかりました。

注文するなら、この型番という事ですね。最近のやつとは型番が違うようです。なんだか微妙な感じ。105と殆ど同じに見えるので、互換性がありそうですが、でも、コンポのグレードで変わる部分もありますから、なるべく適合するものを使っておくほうがいいのかなと思います。

それにしてもコンポーネントは毎年のように新しくなりますね。すぐに型番落ちになってしまいそうで困ったもんです。

追記:
プーリーについて調べていると、とあるブログを発見。

ソラ(R3000,3500)とクラリス(R2000,2400)は、全て同じプーリーです。

https://roadbike-navi.xyz/archives/3173/

とあるじゃないですか。あれ?と思ってさきほどのサイトでみると、たしかに、RD-3500 と同じパーツと書いてある(型番はY5TT98020)。そして、RD-3500の方には、RD-4600のパーツが使える(usable)とある。そんでもって、RD-4600のパーツってのは、Y5XH98120というものだ。これは、RD-5700とも互換らしい。そしてRD-5701も同じY5XH98120だ。

ってことは、現行品のRD-5701 と互換性があるみたいですね。

どうも、元のものとは成形が違うみたいで、素材も変わっているみたいだけど、使用は出来るみたいです。まあ、確かにこの105のパーツは形状はよく似てる。

結局、Y5FT98030Y5TT98020、Y5XH98120
この3つがSoraのRD-R3000には、使えるらしいです。

追記2:

近所のショップにいってみたら、ほぼ同系のもので、RD-M370用のプーリーが売っていました。どうみても同じもの。でも、もしかして違うのかもしれません。

そこで、店員さんに聞いてみました。調べてくれたのですが、「Soraと互換はないですね。」との事。それなら仕方がないと帰ったのですがサイトで調べてみると、RD-M370はMTBのALTUSグレードです。

プーリーの型番は、Y5FT98030 というもの。あれ?? SoraのRD-R3000と同じ型番だよ!

店員さんってば。。。。ロードとMTBだから違うと判断したんでしょうね、きっと。

シマノさん、型番は揃えてほしいなあ。ややこしいです。

再度買いにいって、ついに新品と換装しました。ガイドプーリー(上側)は表裏がないということで気にせずにつけたのですが、テンションプーリー(下側)は向きがあるという情報でしたので、オモテウラを確認します。

ところがです。歯の切れ込みが表も裏もついていて、どっちでも関係ないみたいに見えるんですね。何度見返しても、同じように見えます。じっと見つめているとちょっと違うようにも見えます(笑)。が、本質的には同じでしょうね。どうやら、Y5FT98030の型番のプーリーはテンションプーリーにオモテウラがないみたいです。なんということだ! 矢印(→)も書いてないってことは、どちら向きにつけても大丈夫なんでしょう。

ちなみに現行品の、Y5XH98120 には向きがあるので注意という事です。


新調した結果、気になっていた音は小さくなり、ガタツキ感がなくなりました。これにて無事にチェーン交換が終了。ようやく、一段落です。

追記3

しょうもない事をしていました。。。プーリーの交換後、小さくなったと思っていた音は気の所為で、やっぱり異音がしてたんです。注油が足りないのだと思って、チェーン・ルブを垂らしていた時に、ふと気が付きます。ガイドプーリーの脇をチェーンが移動する時、ちょっと変じゃないか?と。

そうなんです。ディレーラーの裏面側、ガイドプーリーのちょっと下にガイドの出っ張りがあるわけですが、その出っ張りの外側をチェーンが走っているではありませんか!!

うひょー、やってしまいました。つけ間違えです。チェーンを通すときか、プーリーを交換した時なのか、とにかくガイドの出っ張りの中をチェーンが移動しないといけません。

ということですぐさま、修正。異音はすっかり消えました。

最初はちゃんと通した覚えがあるので、チェーンの長さ調整後に間違えて通したのでしょう。つけ間違えた状態でどれくらい走ってしまったのか。チェーンが傷んだはずです。。とほほ。

というわけで、皆さんは、プーリーを換える時、チェーンを換える時、ディレーラーのガイドプーリーのやや下にある裏側のガイドに気をつけてください!

まとめ

今回のチェーン交換で経験したのは、
・チェーンには長さがあるということ。
 多少長めに設定してあって、あとは適宜切って使ってくださいという事でしょう。余裕が無いと困っちゃいますからね。買う時は気をつけましょう。

・チェーンの長さ調整は、2リンクほど余すということ。
 
まあ、今回は現物合わせで長さを決めたので、2リンク残しという方法ではなかったのですが。実際に合わせてみたところ、ピッタリという位置が意外と難しいです。リアディレーラーは引っ張ると稼働するので、ちょうどよいという位置かどうかはハッキリしませんでした。迷ったら長めかなとは思います。

・ミッシングリンクは便利。
 今までチェーンを外して掃除とかしてなかったのですが、年1くらいではリンクを外して油につけちゃう洗い方でもいいかもしれませんね。チェーンをウェスで拭いても汚れは落ちにくいですから。

・チェーンは伸びるとプーリーを削る。
 チェーンを新調してから、プーリーが音鳴りがしていました。プーリーは多少とも削れています。おそらくチェーンの伸びに合わせてプーリーも削れていったのでしょう。新調したチェーンとプーリーの噛合が悪くて音がなっていたみたいです。チェーンの交換時にはプーリー交換もした方が良さそうです。
 ってことは、おそらくスプロケの歯も、クランクの歯もそれなりに削れちゃってるんでしょうね。。しばらく粘るつもりですが。

 チェーンを換えた後に、「チャラチャラ」という高い音がプーリーからしているとすれば、それは削れたプーリーと新しいチェーンの噛み合いが悪いせいかもしれませんよ。

ここから個別の話。

・シマノのプーリーは型番が変わっていたりしてややこしいところがあるという事。とはいえ、実は現行品のRD-5701 のプーリーで代用可能です。ちゃんとRD-R3000も大丈夫ですとどこかに書いてほしいものです。(正確には少し違うものですけどね。)

・105以下のシマノのコンポのプーリーは、ベアリングじゃなくて、ブッシュ式というタイプです。それで、実をいえば、この取付に際して多少気になることがあるんですね。それはグリスアップについてです。回転体なのだから、グリスアップするのが当然かなと思ったら、どうも積極的につけるという感じでもないんですね。

調べると主義が色々あったりして。。。。(正解教えてエロい人!)

このサイトによると、どうもつけなくても大丈夫ってものらしいです。ですが、流石に何もしないってのは精神衛生上よくないと思ったので、ひとまず、オイルアップしました。チェーンルブを垂らしてからインストールです。

グリスはむしろ悪化するというサイトもあります。グリスの粘性にかんけいするんでしょうか。

結局、こちらを参考にして取り付けています。


換装も済みましたので、あとはひたすら走るだけです。なんだかいろいろコストがかかりますね。道具もちまちまと溜まってきました。せっかくなので、なるべく長く自転車に乗り続けたいです。


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