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『シスターズ』は、いつもどこかで見守ってくれる

肌寒い日が続くこのごろ。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

同大ナナ研は若干体調を崩しながらも、どうにか持ちこたえています。きっと大丈夫、アイドルは絶対無敵!

ということで今回は、同大ナナ研の身に降りかかった「ちょっとした奇跡」について書いていこうと思います。


始まりは何気ない暇つぶしだった……。


大学で自習を済ませ、手持ち無沙汰になった同大ナナ研。実際には映像授業が残っていたのだが、ここで悪魔がささやいた。

「快活クラブへ行け。そこにはPCがあるから講義が受けられるぞ。ついでにドリンクバーとソフトクリームとカラオケと漫画(推しの子・怪獣8号・ウマ娘 シンデレラグレイ)とDAZNとHENTAIビデオと――」

「行くぅ!!(満面の笑顔で)」

気づけば快活クラブに来店していた同大ナナ研。まずはカラオケでプライベートを楽しもうと考えていたが、理性の残滓がそれを引き留める。

(……いや、楽しみは後だ。まずは授業を消化しよう)

↑↑ここ伏線↑↑

個室へと入り、まずは講義を受ける。その後、『推しの子』『怪獣8号』『ウマ娘 シンデレラグレイ』を読了し、いよいよカラオケへ。

ヒトカラということで、臆さず趣味全開の選曲が可能。fhana、やなぎなぎ、ラブライブ!と一通りカラオケを楽しんでいたときだ。

――その瞬間が、ついに訪れる。


「♪……キラキラしよう…だから……約束だよ……」


ハッッッッッッッッ⁉


4Uが聞こえてくるだと⁉

いやまさか、ありえない。そんなことがあっていいはずがない。

カラオケに来て隣から聞こえてくるのは、毎度毎度流行りのポップミュージックと相場が決まっているじゃないか。米津とか髭ダンとかYOASOBIとか。

だいいち、ナナシス曲なんてこの世で俺しか歌ってないだろ……カラオケなんかで聞こえてくるはずがないからね? しかも、そのうえ4Uなんて……(←同大ナナ研は4Uの大ファン)そんなことあるわけないッ――


「♪だから…連れていくよ……恋も……」


♪トキメイタままに~!!!!(ニチャァ)


気づけば勝手に歌唱に加わっていた同大ナナ研。

これはすごいことが起きたぞ。まさか隣の部屋に支配人がいるとは!

……しかし、もちろん相手の方はこちらの事情など知る由もない。どうすべきだろうか。ひとしきり思案した結果、同大ナナ研の次の一手は、


行くぞオオオオオ!!『TREAT OR TREAT?』ッ!!!!!


4Uで対抗していくスタイル。

さあどう出る? ここで次にナナシス曲が聞こえてこなければ、隣の方はたまたま知っていた4Uを歌っていただけだろう(たまたま知った4Uとは)。

しかし支配人であれば、こちらが歌ったトリトリに反応してナナシスを歌ってくれるはず。

同大ナナ研はこうした仮説を立て、じっとその時を待った。

そして……。

「♪…躊躇いはないね……最終ラウンド…キレッキレに……」


『Clash!!!』だあああああああああああああッ!!

キタキタキタキタキタwwwwwwwwwwww



テンションがあらぶりまくる。まるでライブ現地でクッソ好きな曲のイントロが流れてきたときのオタクみたいな反応を示す同大ナナ研。

そこからは壁を隔てたナナシス大会が開幕。

詳しくは覚えていないものの、『R.B.E』→(星屑☆シーカー)→『ラバ×ラバ』→(PUNCH’D RANKER)→『Sparkle☆Time!!』→(Lucky☆Lucky)→『Crazy Girl’s Beat』→(プレシャス・セトラ)→『AOZORA TRAIN』といった感じで、ナナシス楽曲デュエルが繰り広げられていった。

備考:()内は隣の支配人さんの選曲

しかし問題発生。

同大ナナ研の部屋は、二つの部屋に板挟みされていた。途中まで片側は空室だったのだが、お客さんが入ってきたらしい。大音量の『シル・ヴ・プレジデント』が聞こえてきて、隣の支配人さんが何を歌っているのか分からなくなってしまった。


ここでさらに一考する同大ナナ研。


たまたまカラオケに入ったら隣に支配人がいて、しかもナナシス曲を運よく歌ってくれた。こんな偶然、そうそうありはしない。

きっとこれは『シスターズ』たちが「そう」仕向けてくれた運命だ。

同大ナナ研が人脈を増やせるよう、「そう」して背中を押してくれた。


……よし、声をかけてみよう。


壁の向こうの支配人が迷惑する可能性は否定できない。こちらがいくら狂喜乱舞していたとて、向こうも同じ気持ちであるとは限らない。

しかし、こんなチャンスをみすみす逃したくはない。迷惑そうだったらすぐに撤退することを肝に銘じて、同大ナナ研は隣室のドアを叩いたのだった……。


その後


※オタク特有のアレで、隣室の支配人さんにぶしつけな挨拶をしてしまったこと、ここに深くお詫び申し上げます。


いきなり来た不審者だったにも関わらず、支配人さんには快く対応していただきました。ほんとうにありがとうございました。

余談ですが、その支配人さんは普段カラオケに行くことはなく、そこのお店も利用していないとのこと。ほんとうに偶然いらしたそうです(すごい)。

よくよく考えると、僕が入店直後にカラオケを利用していた場合、入れ違いになっていた可能性が大いにあります。また、空室状況は常々変わるため、カラオケ入室のタイミングが少しズレただけでも、部屋の割り振りは異なっていた(隣同士にはならなかった)はず。

さまざまな偶然が積み重なった結果、こうして新たな支配人さんを見つけることができました。こんなこともあるものですね……。


終わりに


世にも不思議な、支配人たちの邂逅物語。

その裏側にいたものは。

もしかすれば、まだ遠い遠い先の、未来の――、



『――待ってるからね、支配人っ!』

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