【ゲーム批評】シェフィ

　１匹の羊を１０００匹にまで増やす・・・と言う１人用カードゲーム。「産ます」「繁栄」等の約７２枚のカードを駆使していくのだが、勿論羊を増やす事を妨害させるカードもあり、１枚減れば１枚加わる仕様を利用して巧く立ち回る必要がある。

　一応チュートリアルや練習モードはあるが、先ずチュートリアルから負け戦をさせられるのは問題。１０００匹カードを出そうと思えば時間がある程度掛かるので、チュートリアルで基本的な事を教えればもう終わらせよう・・・的な感じかとは思うのだが、チュートリアルから勝てないのをさせられるのは萎える。

　１番最初の手札も一応はランダム性があるのだが、確率的に羊を攻撃する手札が多く出る印象で、１人プレイ用とは言っても余り勝たせようとしていないのは気になった。勿論攻撃カードに対策したそのカードを手札から消すカードも存在はするが、多く出て来るものでもない。

　マイナスカードを利用すれば次はプラスカード・・・と言う訳でもない為、折角フィールド上の羊を攻撃カードで減らして次に備えようと思っても、次に加わるカードもマイナスって事も多々あリ、やればやる程に萎えていく。そして羊を加えるカードも、場に羊が３匹以上カードが３枚以上出ていないと効果がないと言うようなカードも多く、どのマイナスカードを出し、どのプラスカードを出すかという１人で行う駆け引きになっているが、確率的にはどちらも出した所で同じ・・・パターンが多い印象。

　因みに、１０００匹の羊を作る・・・のではあるが、「１０００匹の羊カードを場に出す」のが正確。場に１枚でも羊カーードがあれば徐々に増加カードで増やせば良いのだが、場に１枚しかなく手札も妨害カードだけの場合はもう詰んだも同然。しかも詰む確率の方が高い印象。