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【現役ドラフト】梅野雄吾は山本由伸に投げ勝てるのか

2回目の現役ドラフトが行われ、ドラゴンズは鈴木博志をオリックスに放出し、ヤクルトから梅野雄吾を獲得。


去年の細川で勘違いしがちだが、加入翌年に20HR打つ選手なんて今後現れない。万馬券は当たらないのだから万馬券なのである。
この現役ドラフトをあてにして戦力"強化"を狙うのはズレてる。編成の歪さを矯正するような戦力"補充"としてみるのが適切な使い方であろう。

開催前の所感としては
〇 野手放出:投手獲得
― 同ポジ放出:同ポジ獲得
× 投手放出:野手獲得
というところ。

そのうえで、放出した選手よりも若い選手を獲得できればややプラス。

結果として、投手同士の入れ替え&鈴木博志(97年生まれ)放出して梅野雄吾(99年生まれ)獲得なので、僅かながらプラスとみている。

鈴木博志の思い出といえばもう何度も擦るのだが、2022年の交流戦である。
週末にオリックス戦があったので泊りで遠征計画。土曜日の先発が鈴木博志vs山本由伸と知ったので、この日はなんばグランド花月へ。とろサーモン、ミルクボーイ、銀シャリのM-1チャンピオン3組を据えた超攻撃型オーダーで絶対勝つぞ!吉本興業!と楽しんでいたらドラゴンズが劇的勝利を挙げていた。まさか鈴木博志で山本由伸に勝てるとはだれも思わんやん。そして翌日は何食わぬ顔で京セラに行き柳炎上で0‐8無事完封負け。

とまぁ冗談はさておき、
近年の鈴木博志はボールを動かしてゴロを打たせるのに特化している投手。だからある程度ランナーを出してしまっても、一つゴロを打たせてダブルプレーでも取れればその回を終えることができる。
ただ、ボールが先行したり、打たせたゴロが間を抜けていったり、ビハインド展開になってくると引き出しを失っていく。

もともと自慢のストレートが復活するようになれば今回移籍した選手の中では一番すぐに成績を残せそうではある。
めちゃめちゃな起用法、ぐちゃぐちゃな運用の中でトップクラスに被害を受けていた投手なので、健全な運用の中で本来の力が出せることを願ってる。


獲得したのは梅野雄吾。2016年ドラフト3位。
高卒なので清水達也、石川翔と同い年。大卒に合わせるとブライト、鵜飼と同い年。
コントロールには難はあるけど強いストレートを投げる印象。三振の取れる落ちるボールを持っていて、松山、清水達也、勝野と似たようなタイプという認識。
この手のタイプの育成ノウハウは持ち合わせているので、一軍での戦力化も期待できるかもしれない。
また、二軍では先発をする機会があると思う。彼にとっていいチャンスになるであろう。

ドラフトで土生、加藤を指名したことといい、リリーフには強いストレートを投げられる速球派投手を集めている。
球界のトレンドに置いてきぼりにされまい!と、勉強している様子は伺えるので、去年の今頃レギュラー格ショートで中継ぎ左腕を獲っていたことを考えると大きな進歩である。

ただ、もういまのリリーフのトレンドはVAAが優秀な投手を様々なアームアングルで集めることに変化しつつある。

(VAA:ヴァーティカル・アプローチ・アングル)の略称で、投球がホームプレートを通過するときの角度のこと

やはりレイズがいち早く導入し、強者そろいのア東地区で99勝を挙げた。それに追従する形でダイヤモンドバックスも取り入れて、シーズン終盤リリーフ陣の成績が改善されそのままリーグ優勝。

詳しく解説されている方がいらっしゃいますので、そちらをご参考ください。


簡単に言えば、ホームベース板上を通過する際のボールの角度(Vertical Approach Angle)が0に近いと浮き上がってくるように見えるため、空振りを奪いやすいというもの。
さらに投手によって異なるリリースポイントの要素を加えることでより複合的な要素となり、短いイニングを担当するリリーフでは攻略することが困難にさせるというもの。
リリースポイントが高くVAAが優秀な投手の枠には藤嶋がもういますが、この先どのようなブルペン陣を構築していくのでしょう。
果たしてこのチームは球界のトレンドに遅れを取らず付いていくことができるのでしょうか。






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