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【AZ】【25周年】Eugenio Suarezをトレードで獲得【あり担②③】#ガラガラヘビの喉の奥

とんでもない少ないコストでEugenio Suarezを獲得。トレードの天才ことHazenGMがまた一つ大きな仕事をやってのけました。



幸運にもリーグ優勝を成し遂げたDbacksですが、3Bはラインナップの中で一番大きな穴でした。
3BトータルのWARはマイナス0.2。ほかにマイナスを叩いたのは4球団のみ(DET LAA OAK NYM ) 。
そのうえで74試合に出場し、11HRを放ったLongoriaがFAとなっており、3Bの補強は絶対に行わなければならない至上命題でした。

FA市場に転がっている目ぼしい3B候補はMatt ChapmanJeimer Canderalioしか見当たらない売り手市場の中、トレードでSuarezを持ってきたのは編成のファインプレイといえるでしょう。



Eugenio Suarez(3B)



・MLBで実績のある3Bのレギュラー

2019年にEduardo Escobarが158試合に出場したのを最後に、100試合以上出場した3Bはいませんでした。
そんな中、Suarezは今季(2023年)全162試合に出場。2016年から2023年の7年間では平均153試合に出場している体の強いれっきとしたレギュラー。
(短縮シーズンを除く*短縮シーズンも57/60試合出場)

・コンタクトに優れた選手が多い中で突出したパワーの要素

2019年にはリーグ2位の49HR。短縮シーズンを除き7連続20HR以上を記録しているパワーヒッター
三振を減らしたいというSEAのチーム方針のもと放出されたように、2年連続最多三振を喫してはいますが、いつでも一発を期待できる打者は今のラインナップにはいない存在。
コンタクトに優れ、塁上では足でもプレッシャーをかけてくる一連の打者たちと対戦した後に、一発の怖さがあるSuarezが鎮座するのは対戦相手にとってなかなか一筋縄ではいかない打線となるでしょう。


・優れたディフェンダー

2021年に少し守っていたSSでは285イニングでOAA-10と酷い成績ですが、3Bでは別人。
今季はキャリアハイのOAA11を記録し、守備で多大な貢献をしました。
鉄壁のディフェンスを一つの売りにしていたチームにとっては非常に重要な要素を満たしています。


・素晴らしいクラブハウスマン

Longoria、PhamとベテランのメンターがFAで退団したチームにあって、この役割を担ってくれる存在は、単に野球が上手な人よりも貴重かもしれません。
近年のHazenGMのコメントや動きから考察するに、人間性も見て獲得の判断をしていることは間違いありません。
SEA時代にはクラブハウス内にGood Vibes OnlyというMANTRAを持ち込み、チームメイトとファンの間に浸透させました。また、ムードメーカーとして貢献したと聞きますし、WBCやポストシーズンの経験もあり、若いチームのリーダー格として正しい方向に導いてくれるでしょう。

マントラ(mantra)とはインドで古代から使用されている、心を落ち着かせるために唱える短い言葉のこと。 サンスクリット語で「言葉」「文字」を意味し、日本語では「真言」として伝わっている。


SEAでチームメイトだったSewaldもこの移籍に即座に反応



Carlos Vargas(P) & Seby Zabala(C)



SEAに移籍することになったのはVargasZabalaの2選手。

Vargasは、22年オフにCLEとのトレードで加入した24歳のリリーフ投手。
Zebalaは、CWSをDFAになったところを拾った30歳の捕手。

どちらの選手もチーム内で評価されていたプロスペクトや重宝されていた戦力ではなく、ほんとうにたったこれだけの対価で!?というのが正直な感想。

強いて憂うならVargasでしょうか。
100マイルのストレートが持ち味のポテンシャルを秘めた投手。コントロールが安定しないために戦力になりませんでしたが、投手育成に定評のあるSEAなら立派な投手へと導いてくれる可能性はあるかもしれません。


このオフやるべきことリスト

☑三塁手
☐Gallen,Kellyに続くローテ3番手
☐DH兼3番打者
(☐ブルペンの頭数を増やす)
(☐右打ちの外野4番手)
(☐経験豊富な控え捕手)

ひとまず、このオフ最重要項目であった三塁手問題をクリアしました。
また、Suarezを獲得してもまだ年俸の面で先発投手や指名打者などのニーズに対応するリソースがまだあることを明らかにしています。
この先どのようにチーム編成を進めていくか、楽しみにしましょう。


ヘッダー画像:球団公式X(旧Twitter)より

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