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現役ドラフト

今年より開始された初めての試み『現役ドラフト』にてドラゴンズは笠原を放出して横浜DeNAから細川を獲得。

ドライな言い方をしてしまえば、所詮は前所属球団で出場機会が無い為に放出される選手たちの集まり。
弱点を補えるクリティカルな補強というよりは、編成の歪を矯正するための一つの手助け、くらいに位置付けるのが良いのかもしれない。
ドラゴンズの矯正したいポイントは『2番手捕手』と『使い減りのしない体力のある中継ぎ』の2点。


テーブルに上がった選手で捕手は無し。
体力のありそうな中継ぎの面でもめぼしい投手はおらず。

その結果、事前に立浪監督と相談していた野手で、という考えのもと横浜DeNAの細川を指名。


今回が初めての開催ということで、参加するスタンスとしては大きく分けて2つあると思う。
1つ目は、自球団からもそれなりの選手をテーブルに出して良い対価を貰おうとする積極参加型。
2つ目は、自球団で一番優先度の低い選手をとりあえず出しといて極微の増を狙う消極参加型。
笠原のほかに誰がテーブルに出されたか分からないので何とも言えないが、ドラゴンズはおそらく1つ目の積極参加型。

放出:笠原祥太郎

元々『BIG5以外の先発で挙げた勝ち星が4つしかない!先発補強しなきゃ!』から始まったこのオフ。
涌井のトレードで6枚目を手に入れたものの、高橋宏斗が中6日で回れるか未知数、柳の勤続疲労の回復度はどうか、松葉が今年のクオリティーを継続できるか、そもそもコロナで急に離脱するリスクだってまだあるよね、の中で笠原を放出。それなりの出血は覚悟しての選択だと思う。
先発投手なんていくらいてもいいのに。


獲得:細川成也

獲得したのは細川成也。右打ちの外野手。98年生まれで石垣と同い年。
怪力ポテンシャル枠の打者で一軍では活躍できないけど、二軍ではやることなし状態.。

細川成也 二軍成績
2020 270打席 .318 13本 53打点 OPS.995 
2021 220打席 .280 16本 32打点 OPS.968
2022 234打席 .275 11本 28打点 OPS.834

K%はやや高いものの、BB率が過去3年で17.8%-12.7%ー10.3%と優秀なため、BB/Kも0.77-0.72-.043と高水準。

冒頭で『現役ドラフトは編成の歪を矯正するための一つの手助け』と書いたけど、一つ下の代にブライト 鵜飼 福元 伊藤と4人もおるんよな。右打ちの外野手。第3のトレードでここら辺の整理がされることもあるのかも。

現役ドラフト全体感想

球団間の指名ループは上記。おそらくだけど、2球団で完結してる横浜-中日間が一番最初だったんじゃないのかな。
そうだとしたら”積極参加型”で取り組んだ意味があったのでいいトレードになったと思う。

どこも2巡目指名してないところから察するに、各球団としてはこの制度にあまり乗り気ではないのかな、とは思う。


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