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新型コロナ禍で初めての入院と手術

2022年6月下旬から7月初めまで入院、手術。
心臓弁膜症で僧帽弁閉鎖不全と診断、手術が必要とのこと。症状としては重度だが、当の本人に自覚症状なく、深刻度の実感がなかったが、このままだと生活に支障が出るだろうから手術して治してもらうことを決意。職場へも休むことを伝えたら、頑張って治してくださいとのことで、スムーズに臨めました。素晴らしい職場と実感。
病院へ行ったきっかけは職場の健康診断で心音に雑音が聞こえるので、循環器科がある病院で詳しく診てもらってください、と言われたため。診察のため健康診断を受けた健診センターから紹介状も頂いた。

入院

入院先は国際医療福祉大学 成田病院で、2020年にできたところ。新型コロナがまだ流行っているので、入院当日の朝にPCR検査を受け、結果が出るまで病院で待機。検査結果が陰性だったのでそのまま病棟へ行き、入院となった。病院外へ出ることは、陰性の検査結果が出た時点で禁止。もしPCR検査結果が陽性だった場合、自宅で2週間待機後、再度PCR検査だったかもしれない。

荷物

旅行用のカバンに着替え(主にパジャマ、下着、靴下)。新型コロナのため、病棟から出るのが厳しかったり、病院内の売店へも許可が必要とのことから、必要と思われるモノをできるだけ持ち込み。新型コロナ前なら見舞いがてら着替えや必要なものを持ってきてもらうことも可能だったと思うが、新型コロナ蔓延状況では、家族も見舞い等で病棟へは入れなかった。そのため着替えなどの洗濯物があれば、決められた時間内で受け渡しを行う必要があった。これも病院内に新型コロナウイルスや他の有害なウイルスなどをできるだけ持ち込まないようにするため。見舞客がいないので病棟内は割と静かだったので個人的には良かったように思う。

病室

4人部屋の廊下側のベッド。差額ベッド代不要の一番安いところ。冷蔵庫やテレビを使うには1000円のテレビカードが必要。差額ベッド代を支払えば、窓側や個室を使用できて冷蔵庫やテレビが見放題。4人部屋の場合はテレビを見るのにイヤホンが必要。看護師に病室へ案内され、パジャマに着替えた。心臓系の病棟なので、心電図を常時付ける必要があった。この機械で24時間心臓の動きをモニターしているとのこと。この機械、単三電池2本で動いていて400gくらい。手術前はそれほど重さは気にならなかったが、術後は重くて邪魔だと思うようになった。

手術前の準備

手術の前にはリハビリの担当者(理学療法士と作業療法士)に会って現状の状態の確認。握力測定や6分間歩行などで現在の筋力や運動能力について理学療法士が確認。作業療法士は、家の状況や現在の仕事など普段の生活について確認。術前の状態を100として測定し、術後の入院期間中に大体70くらいにまで回復させることを目標にするとのこと。

食事

朝、昼、夜の3食。時間は8時、12時、18時。減塩食だが、減塩とわからず美味しくいただいた。マンゴーが初めて出てきた時は、柿のシロップ漬けかと思った。食事の約1時間前に血糖値、血中酸素、血圧を測定。
他の入院患者の話によると、この病院の食事は、他の病院と比較して美味しいとのこと。

手術

入院して2日後に手術。手術前に担当医より手術について、どういうことを行うかなどの説明を受けた。胸を開いて人工心肺に繋いで、僧帽弁を修復する、とのこと。もし人工弁に交換が必要と判断したら、人工弁にするとの説明でした。手術着に着替えて看護師に連れられて手術室へ行き、ティースガードを装着して手術用のベッドに寝た。点滴の針を両手の甲と喉に刺されて、そして麻酔、意識なし。目が覚めた時は手術は終わり、ICUに移った後でした。後から聞いたが、手術時間は6〜7時間くらいだったらしい。
目が覚めた直後は現状をうまく理解してなかったが、手術が終わったことはなんとなく理解していたっぽい。ICUで家族や医者から話しかけられたが、意識が朦朧としていた。話しかけられたことにちゃんと反応したと思うのだけれど、よく覚えていない。麻酔や痛み止めのためかも。口がすごく乾いて何か飲みたかった。盲腸手術の時、氷を唇に当てて乾きを癒したと以前聞いたことがあったので、できないのかなと考えてた。喉が渇いたと言ってたと思う。渇きを癒すのにうがいでもよかったけど、まだダメとか言われた。唾や痰を飲み込まないようにしなければならないと思い込んで一晩中頑張ってた。

ICU

ICUでは手術に参加した医者が調子はどうか?と聞きにきてくれた。回答は「まあまあ」とか言ってた。手術時に喉に入れていた管のおかげで、喉が痛かったのと声が擦れて出なかったこともあってなんだかぶっきらぼうな感じになってた。声を掛けてくれた医者にちょっと申し訳なかった。
術後、体に管がたくさん付くからびっくりしないでね、と説明されていたようにドレーン2つと排尿の管、それに点滴が両手と首の3箇所についていた。鼻に酸素があった。またペースメーカー用の金属のライン2本もお腹から出ていた。
ICUで体重を測ったら、術前の体重より5〜6キロ増加。これも事前説明されていて、いろんな溶液を入れたためだそう。だから手がグローブみたいにパンパンになってた。
ICUのベッドがすごい、と感動してた。足をマッサージっぽいことしてくれたり、寝返りしなくても腰とか痛くないし、すごいベッド。退院してから調べてみたが、おそらくパラマウントベッドのICUベッド KA-8950Aというベッドかも。
ICUで最初に出た食事は手術翌日の朝食だったが、重湯と味噌汁が出た。これがとても美味しく感じた。特に味噌汁が美味しかった。その日の昼食は通常食で唐揚げだったが、とてもじゃないがほぼ食べられず。。。ICUにいる間は、食事はほとんど食べることができなかった。
ICUにいる間からリハビリが始まり、ベッドから起きて車椅子に座るのと、50m歩いた。ベッドから出て車椅子に座る時のことはよく覚えてない。痛み止めのせい?50m歩くリハビリは思った以上に疲れた。歩き方忘れた?と思うくらい足が前に出ない。
ICUから出る前に、ドレーンを1つ取り外した。痛くて気持ち悪い感じ。

個室

ICUから元の4人部屋の病室へ戻る前に、一旦個室へ入った。術後の合併症など出ないか確認するための様子見期間として必要で、元の病室へはその後になるとのこと。個室には洗面台のほか、トイレとシャワー付き。あと冷蔵庫とテレビが見放題。テレビはイヤホンをつける必要なし。テレビ好きな人にはいい環境かも。また窓が大きく、開放感があった。
この個室にいる間に、残りのドレーンと尿の管、首と左手の点滴の針が取れた。ドレーンは担当医が外し、尿管と点滴の針は看護師に外してもらった。尿の管を抜いてもらうときに、意外と太い管が入ってるなと思い、麻酔なしで入れろと言われたらすごく痛いだろうな、と想像して絶対無理と思った。
付いている管を抜いてもらったことで、かなり身軽になった。これでシャワーを浴びられると医師から言われたが、この時点でシャワーを浴びる自信なし。立つのもしんどいくらいだったのと、胸が痛く、水に濡れたら胸の傷に沁みて痛くなるのではないかと思っていた。胸を庇って猫背っぽい姿勢になり、背中が筋肉痛みたいに痛く張っている感じがしていた。
管を抜いた後は、元の4人部屋の病室のベッドへ移動となった。個室は静かで快適だったのでちょっと残念。

リハビリ

元の病室に戻った後は、主にリハビリがメインとなった。リハビリの時間は午前45分、午後45分という2部構成となっていた。午前中は理学療法士と共に有酸素運動系で、主に歩くリハビリ。このリハビリでは、会話をしながら歩けるかどうか、息切れはしないかどうかを主に確認した。歩行中に会話をし、会話できるかどうかと会話の内容がおかしくないかを観察するらしい。また不整脈や眩暈がするなどと行った不安要素が少し出たが、時間の経過により出にくくなった。
午後からのリハビリは、作業療法士による体の動かし方についてのトレーニング。開胸手術により胸骨を骨折させ、くっ付けるために針金で止めている状態のため、胸に負担のかかりにくく、且つ痛くないベッドからの起き上がり方と寝るの動作や、床にあるものの取り方、床に座った状態からの立ち方など、動作を練習した。病院のベッドは3ヶ所が動く介護用ベッドなので、頭側に角度をつけることで寝起きが楽にできるのだが、自宅のベッドにはそのような機能がないため、ベッドが平らでも起き上がれるように練習した。この訓練は重要なのでリハビリ以外の時間でもできるように練習した。

持っていって良かったもの

  • 延長ケーブル(USB付き)
    主にスマホ充電用に使用。

  • 蓋付きのコップ
    埃が入らない

  • 時計
    病室の見えるところには時計がなかったので時間を見るのに便利。デジタルだと音がしなくて静か。都度スマートフォンで確認すれば同じだが、スマホで確認が面倒だった。

  • お金(小銭)
    自販機で水を買うのに必要。

  • S字フック
    ベッドにものを吊り下げられる


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