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JLCPCBで金属造形を依頼してみた

前回の続きの記事です。変形してしまったパーツの交換品(PC素材)で使用していますが今のところ問題はなさそうです。念のためコピーをPC素材で造形してありますが、このデータで金属造形を依頼してみることにしました。
(上記の写真は、左がPC素材、中央と右がメタル素材です)

JLCPCBへの発注

きっかけは下記の動画で、金属造形でも…

  1. 樹脂造形と同じくらいの精度がでる

  2. 小さければおもったより安価

  3. 送料も選択によっては安価

なことが分かったからです。

JLCPCBへは初めての発注で、ちょっと戸惑う流れもありましたので、備忘録として残します。発注自体は、stlファイルを送信するだけなので、難しくありません。今回のケースではメタル(金属素材)選択は1種類のみでした。

データを送信しても、すぐに支払い画面にはなりません。JLCPCB側での”造形仕様チェック待ち”となります。PC素材で造形できていたので、ろくな仕様チェックもせずに送ってしまったため、メールで下記のような確認がありました(Aは薄すぎる、BCは狭すぎる)

仕様規定外の指摘

助言にしたがい、この注文は一旦キャンセルしました。

Aについては、裏側の面で0.5mm厚み増やして、1.6mm程度にしました。規定では1.5mm以上で、できれば2mm必要なようです。BとCに関しては変更できないので、このままとしました。

2度目の注文時は、この修正済みstlファイルと、コメント欄に「この状態で造形して良い」と加筆をして送りました。注文画面で造形許可をすると、支払い画面に遷移します。

注文内容

$5クーポンを使い、価格的は2個で$13(約2000円弱)でした。1個あたり1000円ということになりますが、金属の切削加工を依頼すれば、こんな値段では造れないので、そういう意味では格安です。発注から手元に届くまで12日間でした。

造形品のレビュー

最初に手に取ってみて思ったのは「重い」という感想でした。今までは樹脂素材ばかりでだったので、鋳造品のように感じました。そういえば、充填率みたいな指定は無かった気がします。SLM形式では意味がなさそうなので当然ですね。

下だけリューターで磨いてみた

今回のパーツで発注前に気になっていたのは、表面の粗さです。多少、凸凹があるのは問題ないのですが、ローラーの軸があたる部分は、なめらかな方が良いので、リューターを使いましたが、問題なく研磨できました。がんばれば、もっと綺麗にできそうです。

まとめ

PC素材では耐熱と強度に不安を感じていましたが、これでようやく安心できます。今まで、「熱い場所で使う部品は3Dプリンタ―では無理」という固定観念がありましたが、今回の発注で完全にそれがなくなりました。これからは、どんなものでも造れそうな気がしています。

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