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Switchの故障と「色違いザマゼンタ」に頭を悩まされた話

はじめに

「Switch 放熱ファン 異音」「Switch アナログスティック 故障」「Switch 修理 セーブデータ」「Switch セーブデータお預かり非対応」「ポケモン剣盾 セーブデータ 引っ越し」などの検索キーワードから、この記事にたどりついた方は今まさにお困りだろうから、目次から「おわりに」までジャンプするともしかしたら望んでいる答えがあるかもしれない。3600字ほど読む余裕があるときは、このまま下へスクロールするといいだろう。

Switchの放熱ファンから変な音が鳴るのは部屋が暑いせいなのか

Switchを買ったのは2020年11月。当時はまだ品薄状態が続いていたが、偶然「リングフィットアドベンチャー」がセットになったSwitchの購入画面にたどり着いたので「えいや」と買った。

最初は問題なく遊べていたが、使い始めて5ヶ月ほど経ったころ、本体の電源を入れてソフトやアルバム、ニンテンドーeショップを起動すると毎回放熱ファンが「ブーーーーーーンブブブブブブ……」と低い音でうなるようになった。音は1分ほどで鳴り止むのだがなんとなく気になる、そんなレベルだ。

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ちょうど「ドラクエ11」を始めたころ(4月)に放熱ファンから変な音が鳴り始める

任天堂のサポート案内のよくある質問では、使用環境によっては本体の動作音が大きくなる場合があるそうだ。ちょうど暖かくなったころだったので、「部屋が暑いからファンが頑張ってるのかな」と思いとりあえずそのまま使い続ける。

ちなみに、Switchは専用のケースにしまわず、ドッグに設置した状態で布をかけて保管していた。また、スピーカー部分にホコリが詰まらないようこまめに掃除機をかけている

しばらくして、Switchをもう1台新たに購入。もちろん、部屋が暑かろうが寒かろうが、新品からはファンの音が全くしなかった。新品と比較すると、1年足らずで変な音がするSwitchはやっぱりおかしい。

しかも、Joy-Con Lのアナログスティックからも「ポウン」とバネのようなマヌケな音がするし、よく見るとほんの少しだけ下向きに傾いている気がしなくもない。Rのアナログスティックはなんともないのでこれも故障なのかもしれないぞ。

というわけで、事前にオンライン修理受付を行い、任天堂サポートセンターで修理をしてもらう。正常な使用方法のもとで発生した故障については、保証期間内であれば、無償で修理してもらえるうえ(有償の場合もある)着払いを利用できる。壊れてしまってからではどうにもならないので、点検してもらうのが良かろう。

「色違いザマゼンタ」消滅の危機

ここで1つ困ったことが発生する。

修理内容によっては、記録媒体(本体保存メモリーやmicroSDカードなど)に保存されているデータやソフトウェアを保存・移行できない場合があります。
Nintendo Switchの梱包方法の「修理に関するご注意とお願い」より)

これには救済措置があり、万一ソフトやセーブデータが本体から消失してしまっても、「Nintendo Switch Online」に加入している場合は、「セーブデータお預かり」で本体保存のセーブデータをインターネット上でバックアップができる。

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セーブデータが消えたときのリーバルくん

一緒に遊ぶ友だちがいないので今までオンラインには入っていなかったが、1年続けてきた「リングフィットアドベンチャー」やそれぞれ200時間ほど冒険した「ゼルダの伝説 BotW」「ドラクエ11」のセーブデータが消えたらショックが大きすぎるので、ここはお金で解決。

しかし、なぜこれが問題なのかというと、セーブデータお預かり非対応のソフトも存在するのだ。例えば、「ピカブイ」「剣盾」とSwitchの「ポケモン」シリーズは軒並み非対応である。

「ポケモン剣」はまだやり込んでいなかったので、クラウドサービス「ポケモンホーム」と連動させ手持ちのポケモンだけでも避難させたらまた初めからでもいいと考えていた。

頭を悩ませる存在、それは「色違いザマゼンタ」である。

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初日からダイマックスバトルに駆り出されるザマゼンタ

特別なザマゼンタは期間限定で配布されていたポケモンだ。このピンクのデカイ犬欲しさにゲオまでチャリを漕いで「ザマゼンタください」とレジのお姉さんにお願いしたばかり。

このザマゼンタは何やらネタバレの匂いがプンプンする「くちたたて」を持たせられている。しかし、「ポケモンホーム」には持ち物を持たせたポケモンを預けることができないので、バッグに残された「くちたたて」がセーブデータの消失とともにさよならバイバイする可能性があった。

また、配布のシリアルコードは一度しか使えないので、別データではこのザマゼンタに会えない。
※個体値、性格は固定らしいのでシリアルコードさえあれば同じ"データ"には会える

「セーブデータお預かり非対応」の「ポケモン剣」の救出方法

万事休すと思いきや、ここで神が「もう1台のSwitchを使うのです」とささやく。そうだ、うちにはもう1台Switchがある。

Switchには2台目購入時などに利用する「セーブデータの引っ越し」機能がある。これはセーブデータだけを別の本体に移動させるものだが、オンラインに加入していない場合や「セーブデータお預かり非対応のソフト」のセーブデータを2台目のSwitchに移したいときにも使えるのだ。

はじめに、引っ越し先のSwitchの設定から新しくユーザーを追加し、自分のニンテンドーアカウントと紐づける。同じく設定の「セーブデータの引っ越し」から送る側・受け取る側でそれぞれ設定をすれば1〜2分ほどで引っ越し完了。

……のはずだったが、送ったはずの「ポケモン剣」セーブデータが虚空に消えた。

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そんなバカな

予想外の出来事に目が点になったが、よく考えれば「ポケモン剣」はダウンロード版で遊んでいるため、ゲームそのもののデータが引っ越し先のSwitchに存在しない。中身はあるけど器がない、とイメージするとわかりやすいだろうか。おそらく、パッケージ版では発生しない現象だ。

慌ててeショップから「ポケモン剣」をダウンロード。これが非常に長い。Switchの持ち主に「なんで早くやらなかったの!?」と怒られる始末。

2時間後、ダウンロードが完了したソフトをドキドキしながら起動すると、ちゃんとセーブデータが引き継がれていてほっとした。

Switchを任天堂サービスセンターに送る

さて、セーブデータ問題はなんとか解決したので、いよいよSwitchを送りだす。

11月15日に発送したSwitchは16日に京都の任天堂サービスセンターに到着したようだった。到着から1日後の17日に修理受付の通知が届き、22日には修理品を発送したとの連絡がきた。

23日の午後には近所の郵便局まで着ていたが、受取希望の時間を午前に設定していたせいでこの日は返ってこず(祝日で窓口も早く閉まっていた)。翌日の24日にSwitchが帰還。かなり早い対応でありがたい。

同封されていた修理明細票によると、本体の放熱ファンとJoy-Con Lのアナログスティックが故障しており、無償にて交換修理したとのこと。早速、ソフトを起動してみると静かだった。スティックから変な音も鳴らなくなっている。

修理後3ヶ月以内に同一箇所で同一故障が発生した場合は、無償で最修理をしてくれるので、修理明細票は大切に保管しておこう。

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一緒にカレー食べた

気になっていた本体のセーブデータやmicro SDに保存していたデータは全て無事だった。最後に「ポケモン剣」のセーブデータを再び引っ越しして一件落着。よかった〜。

おわりに

急ぎ足で目次から「おわりに」まで飛んできた人向けに、今回の要点を書いておく。

・Switch本体の放熱ファンとJoy-Conのアナログスティックの異音は故障だった
・本体を修理に出す場合は万一に備えて送る前にセーブデータのバックアップを行う
・「セーブデータお預かり」対応のソフトだけ→「Nintendo Switch Online」に加入していればOK
・「セーブデータお預かり」非対応のソフトがある2台目のSwitchが必要
・「セーブデータお預かり」非対応のソフトは「セーブデータの引っ越し」などの機能を使って2台目のSwitchにデータを移す
・修理後、返却されたSwitchにセーブデータを再び引っ越しさせるのも可能
・「Switchがおかしい」と思うことがあれば、早めに修理・点検に出すのが安心

Switchの無事を祈る。

あとがき

「ちょっとうちのSwitchヘンだけど、ググったりTwitterを見たりする限りではよくある症状だから修理に出すほどでもないかも……?」「修理でセーブデータが消えるかもしれないのに、具体的な対応策がどのにも見当たらないぞ?」といろいろ困ったので、この記事を書いた。参考にしてもらえれば何よりだ。

実は修理前に任天堂のオンラインお問い合わせ窓口に質問を送り、何度かやり取りをしている。当初はデータの移送の仕組みがわかっていなかったせいで、消えるしかなかった「ポケモン剣」のセーブデータだが、「セーブデータの引っ越し」を提案してくれたのは、任天堂のサポートの人である。困ったときは専門の人に話を聞こう。

おわり

昼飯が豪華になります。