暑くなるな

珍しく二度寝をする気がおきない。がばりと布団から起き上がった。

天気が良かった。カピカピになった鼻血がついた枕カバーとシーツを洗うか。

昔はよく寝ている間に鼻をこすってしまい寝具を鼻血で染めていたが、今はカピカピの赤っぽい鼻くそで済むようになった。だが、アレルギー性鼻炎は生きている限り続く。

昼下がりに犬を散歩に連れて行く。最近の散歩は、犬の行きたいところに行くというより飼い主が行ったことがない場所に行くマッピング的業務になりつつある。今日は途中でやる気がなくなった犬を抱えて歩くタスクが発生したので知ってる道を通ってきた。

かつて走っていた部活の外周コースをのろのろ歩く2匹の犬と1周する。こちらから見える中学の校庭は誰もいない。

アスファルトの隙間に生える雑草に花がつく。足元に落ちてた赤くて小さい粒をよく見るとてんとう虫だった。潰れたカナブンらしき虫と地面から出てきて死んでるミミズ。薄手のセーターは暑い。これは春だ。

田舎の昼下がりは呼吸が止まったぐらい静かだった。ゴゴゴと鳴る空の音とちゃっ、ちゃっとアスファルトを跳ねる犬の爪の音しかきこえない。歌いながら歩いてもいい。すれ違うのは野良猫だけだ。

昼飯が豪華になります。