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BOØWY

なかなか大人になれない。

この頃のことはいくらでも書ける。
書けないこともたくさんある。
自分はこれらでできている。
ボブ・グリーンは本当に凄い。

日本のミュージック・シーンを、
疾風のように駆け抜けた4人。

活動期間はわずか6年。
1982年デビューアルバム「MORAL」発売から、
ライブハウスで本格的に活動を開始。

85年に3枚目のアルバム「BOØWY」で評価され、
渋谷公会堂ワンマンライブ。
86年春に4枚目のアルバム発売と、夏に武道館ライブ、
さらに秋には5枚目のアルバム「BEAT EMOTION」。

正確に言えば、前半の3年間は、下積みだった。
85年から注目され始め、86年に一気に階段を駆け昇る。
そして87年夏に集大成ライブ「CASE OF BOØWY」、
秋にラスト・アルバム「PSYCHOPATH」、
クリスマス・イブに渋谷公会堂で、解散宣言をする。

おわかりだろうか。
世の中から見れば、たった3年で、
頂点に立った瞬間に、飛び降りるのだ。

それがほぼ僕の高校生活3年間と重なっていた。

ファンのためより、自分たちの成長のため。
大人たちの事情より、自分の足で階段を昇りたい。

潔かった。でも今だからわかる。
彼らは自分たちの成功が、信じられなかったのだ。

まだ20代だ。
自信だけでなく、不安も大きかったはず。

実感もなければ、達成感もない。
ここから、どこに向かえばいいのか。

解散宣言の渋谷公会堂、翌朝の新聞広告。

伝説の一夜からわずか3ヶ月後、
1988年春の「LAST GIGS」、
さらにそのわずか1ヶ月後に、
ライブ・アルバムが発売された。

彼女がBOØWYの熱烈ファンだった。

僕はまだ高校生だったあの夏の日。
「LAST GIGS」を繰り返し聴いていた。

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