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ベストヒットUSA

たまたま特番をやっていた。
本当にたまたま、観ることができた。

そしていきなり、80年代を回想した。
これもまた偶然の出会いだった。

1981年4月に放送が始まり、
40周年を迎えたのである。

ブリヂストン1社提供、
小林克也がVJを続けている。
1941年生まれで、今年80歳になる。
これまた宮崎駿と同い年だ。

番組が始まった頃、彼の軽妙な英語で、
洋楽のビッグタレントにインタビューする姿は、
今思えば40歳を過ぎていたわけだが、
とてもそうは見えない、
めちゃ洋楽好きのやんちゃな若者に見えた。

それが日本の若者の共感を呼ぶのだが、
態度や知識はなるほど今思い返せば、
日本を代表するVJだったと思う。

それにしても、当時インターネットもなく、
次々と海外ビッグタレントがゲストに来たり、
単独インタビューに彼が出向いたり、
実はきっと超人気番組だったに違いない。

何度も書いてきたが1984年、
洋楽は怒涛の勢いだったが、
それをタイムリーに取材、紹介する、
日本で唯一無二のメディアだった。

それを決定づけたのが、1983年12月24日。
12月2日にMTVが世界で初めて放映した、
マイケル・ジャクソンのショート・フィルム、
「スリラー」をノーカットで日本で初めて放映した。

そして翌84年の洋楽の怒涛が始まるのだ。
少なくとも僕にとってそうだったが、
それが日本にとってどうっだったかまでは、
当時まだ中学生の僕にはわからない。

でもたぶんきっと、この番組が果たした功績は、
僕だけでなく、当時の日本の若者にとって、
比類なく大きかっただろうと思う。

イギリスからワム!、デュラン・デュラン、
カルチャー・クラブなど。
アメリカからプリンス、マドンナ、
ブルース・スプリングスティーン、
ヴァン・ヘイレンなどなど。

枚挙に暇がない。音楽映画では、
「フットルース」もこの年だった。
音楽映画については、またどこかで書くつもり。

60歳になろうとするジョン・ボン・ジョビに、
ネットインタビューする80歳の小林克也。
ジョン・ボン・ジョビが24歳くらいで、
世界のトップに躍り出る姿を、
小林克也が日本で逸早く紹介した。

お互いにその敬意が感じられる、
素晴らしいインタビューだった。

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