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ユージュアル・サスペクツ

1996年日本公開。衝撃的な映画だった。

これもキャスト、スタッフは、
当時まだ、新進気鋭ばかりで、
ミニシアター系で観たように思う。

「ボヘミアン・ラプソディ」でも物議を醸した、
ブライアン・シンガー監督の出世作。

この映画は脚本が凄かった。
完全に騙された。

さらに、ケヴィン・スペイシーが、
実にいい演技をする。
完全に騙されてしまった。

アカデミー脚本賞、助演男優賞を受賞する。

実は半年前に、日本では「セブン」が公開された。
デヴィッド・フィンチャー監督、
ブラッド・ピット主演、モーガン・フリーマン共演。

グウィネス・パルトロウやケヴィン・スペイシーは、
この作品で初めて注目をされたとも言える。

それでも、やっぱり当時の寵児、
ブラッド・ピットの演技と、
デヴィッド・フィンチャー監督の演出は凄かった。

ハリウッド映画で、こんな結末があるのか、
と正直驚きながら、映画館を出た。

だからその半年後、
「ユージュアル・サスペクツ」の衝撃は、
映画を観ること自体を考えさせられた。
作品自体に没入できたからかもしれない。

全米では、ほぼ同時期に公開され、
「セブン」は大ヒットだが、
アカデミー賞は「ユージュアル・サスペクツ」。
この2作で、ケヴィン・スペイシーは、
一躍スター街道を駆け上がる。

だが僕は、95年に日本で公開された、
「アウトブレイク」を観ていた。

ダスティン・ホフマン主演、
またもモーガン・フリーマン共演の、
今で言うパンデミック映画だが、
同じタイトルの海外ドラマが昨年、始まっている。

ちょっと早すぎたのかもしれないが、
社会派ミステリーとして印象に残っていた。
これにもケヴィン・スペイシーは出ているのだ。

ちなみに最近のパンデミック映画では、
2011年公開の「コンテイジョン」が好きだ。
スティーブン・ソダーバーグ監督。

この監督が2000年の作品で「トラフィック」で、
アカデミー監督賞を受賞するが、
これで助演男優賞を受賞するベニチオ・デル・トロが、
「ユージュアル・サスペクツ」に出演している。

若い才能が集まって化学反応を起こす、
その体験を満喫できる名作なのである。

彼らにとっても、人生の宝物に違いない。

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