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海外ドラマ

NHKで1990年代初頭に放送された海外ドラマ、
「名探偵ポワロ」は今も再放送されている。

そしてポワロよりもホームズよりも人気を誇るのが、
コロンボではないだろうかと勝手に思っている。

「刑事コロンボ」は僕が小学生の頃、
NHKで放送されていて、父親とよく一緒に観ていた。
もちろんBSどころかデジタルでもない。

昨今の海外ドラマと違って、1話ごとに完結する。
最初に犯行シーンを視聴者に見せる斬新な演出。
なので小学生でも中学年くらいから十分楽しめる。

ロス警察警部補なのに「おっかない」拳銃は持たず、
ジャック・バウアーのように勇猛果敢でもない。

一見、愚鈍。愛嬌があり、親しみを覚える。
それでいて人間洞察に優れ、冴え渡る頭脳。
犯人が追い詰められていく、心理サスペンスだ。

いやはや、ピーター・フォークを他の映画で見ても、
コロンボにしか見えない当たり役。
その意味では、キーファー・サザーランドも同じだが
初代吹替の小池朝雄もまた然り。

ピーター・フォークが亡くなって、今年でちょうど10年。

「あのぉ、ちょっといいですかぁ」
葉巻を指に挟んだ片手を挙げて、
よれよれのトレンチコートで振り返る、
お決まりの名台詞が、今も僕の耳に残っている。

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