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第7回東北旧裏オフ3勝1敗7位 イノムーひとやすみの伝説


あ~新しいか~ぜにふ~かれ~ても~(20年間)変わらない~おれのゆめ~
そう 旧裏マ~スタ~
かっこいいぞ、旧裏ボーイ!
旧裏は20年以上も前に絶版しているというのに、理解に苦しみます。

     イノムーひとやすみの伝説

1.はじめに

 2024年5月4日に開催された第7回東北旧裏オフで3勝1敗の18人中7位になりましましたので、そのデッキ記事になります。


2.構築経緯


 前回の東北旧裏オフは24名の参加と大盛況で、参加人数8名くらいで優勝して俺が東北最強だーとか騒いでいた頃に比べてだいぶ雰囲気が変わってきたと感じました。それは使用デッキの分布にも影響があると思っていて、今回はそれを踏まえたデッキ選択をしようと考えました。

①.参加者は新殿堂に拘っているわけでもない
 東北旧裏オフはレギュレーションに新殿堂を採用しており、この殿堂はミニスカート等のハンデスや、各種ロックカードの規制が他の殿堂よりも緩い傾向にあります。そのため、ダメージレースで優位に立ってサイドカードを6枚取り切る以外に、相手の行動を封じて一方的に殴る、山札切れを狙う等様々な戦術がありますが、最近の若者・・・じゃなかった参加者はどうも新殿堂が好きというよりも旧裏ポケモンカードで遊びたくて、参加するオフが採用しているルールがたまたま新殿堂だから遊んでいる方が増えてきていると感じました。新殿堂では、特殊能力を封じるベトベトンや、30ダメージ以上をシャットアウトするバリヤード等、意識してデッキを組まないと一方的に封殺されるカードが多く、それらを意識すると使うデッキは自ずと絞られてくる(自分もロックに走るか、デッキ切れも視野に受けた極端な受けデッキにするか、1キルも可能な速攻デッキにする)のですが、あまりそのあたりを意識せず、特殊能力による大量展開で大技を連打するようなダメージレースに重きを置いたデッキが増えている印象でした。

②サイドレース>リソース管理
 ①に関連しているのですが、相手より先にサイドカードを6枚取り切ることに重きを置いているため、山札のカードをガンガン引きにいっているプレインヤーが以前私が集中してやっていた2020年~2021年期より多いと感じました。前回の東北旧裏オフは、メインイベントはカメックス+わるいシャワーズを使いましたが、フリー対戦はベトベトン(化石)+ベロリンガ(ジャングル)+ひかるバンギラスのデッキを回して、バンギラスのマウンテンクラッシュが決まらなくても、ベトベトン+ベロリンガで時間稼ぎしているだけで割とLOが成立していたので、旧裏新世代?にはLOが効果的なのではないかと考えました。

〇ベトベトン+イノムー+ハガネール
 上記の経緯からベトベトン+ベロリンガが出発点でしたが、流石に受けるだけではなく何らかの勝ち筋が欲しいので、完成すると中々突端が困難な鋼エネルギー+イノムー(neo1)を採用することにしました。メガバナ、エリウツ絡みはかがくへんかガスが刺さるものの、草タイプは流石にきついのでイノムーとの相性保管が良く鋼エネと一緒に自然に採用できるハガネール(neo1)を採用しました。

 おおまかなコンセプトが決まり仮組したところ、LO用のくすぐりマシーン+にせオーキド博士、ぎゃくしめい速攻対策の特訓ジム、自力で逃げられないので大量の入れ替え札・・・と色々入れたところデッキが60枚に納まりきらなかったため、ハガネールラインを1-1にしてエアームドを採用したのですが、ハガネール+エアームド+ベトベトンって既視感があるな・・・と思ったらスピンオフアニメ「ライコウ雷の伝説」に登場した敵ロケット団の手持ちと一致していると気づきここでデッキ名が決まりました。長いのでイノムー伝説とでも呼んでください。そのあと色々一人回ししたらエアームドが鋼エネを付けても割と落とされることが分かり(HP110とHP60は流石に場持ちが違いすぎる)回復カードを減らし、ベロリンガも枚数を抑えイワーク(赤版)のしめつけるで代用することで無理やりハガネールラインを確保したのでエアームドはリストラしました。

 というか、改めてライコウ伝説視聴してみると、ハガネールとエアームドが言うほどペアで出てこないんですよねぇ(OPでは並んでるからその印象が強い)。物語は基本的にはロケット団VSライコウの戦いを主人公が邪魔する話で、バショウはハガネールをライコウにガンガンぶつけますが、ブソンは捕獲用の重機(チキンウォーカーというらしいがソース不明)の操作役でなかなかエアームドを出さず、主人公たちの妨害に対処する際に繰り出している印象でした。この作品のロケット団は明確に主人公より強く描かれており、主人公側はほろびのうたで無理やり引き分けに持ち込んだり、ハガネールを谷底に誘導して転落させたりと搦手が多く正面からの戦闘シーンはそこまで多くない印象でした。素手でムウマに勝てるブソン強すぎて笑った。

3.デッキ内容と解説


デッキレシピは下記の通りになります。


〇解説

 基本的には各種妨害カード(ベトベトン含む)で相手の手を止めながらイノムーの育成を優先します。この手のデッキはハガネールが優先されがちですが、完成した後の詰ませ性能はイノムーの方が高いです。ただ、エネ加速無しで4エネアタッカーは立てるのは非常に手間がかかるので、2エネ、3エネで技を撃ちたいときにや草タイプ相手の際はハガネールを優先します。やさしいイノムーは、デッキ的に炎タイプ(特にリザードン)が重いことと、3エネアタッカーのバリエーションが欲しかったので採用しました(対炎タイプ運用なら3エネ60点ですからね)。正直、やさしいイノムー1枚でどこまでできるかは本番前から薄々思ってはいたのですが、結局通常イノムーは1体突破されたところで2体目の育成が間に合わずハガネールラインに切り替えることが多く、サイド落ちしても速攻で2ターン目に出す恩恵が薄く(序盤はベトベトンラインを探すのが優先)コラッタ(R団)でゆっくり回収すれば良かったので通常イノムー1枚採用で空いた1枠をやさしいイノムーで落ち着きました。鋼エネルギーは、半端な枚数を採用するとリムーブに弱くなり、リムーブ対策にリサイクル採用・・・とかやっていくとデッキがどんどんおかしな方向に行くので4採用です。そもそも鋼エネにリムーブ撃たれるのは殿堂ランク消費的には2-1交換でアドはとれているのでガンガン撃たせる方針で行きました。

4.対戦結果

1戦目 シュラさん 勝ち
 1戦目のお相手は、主催のジャストさんといわき市で旧裏交流会?なるものをされているシュラさんでした。今回初参加だそうで、かなたのブログも読んでいると言われているとのことで恐縮でしたが、かなたとマコマートで煽り合ってる掛け合いが好きとのことでこれ結構ほかのイベントでも言われるんですよね・・・変にギスギスしないで小学生の喧嘩みたいな空気が良いのだろうか。言っておきますけど台本とか無いですからねあれ。
 対戦の内容に話を戻すと、シュラさんのデッキはゴースト(Lv26)+ブラッキー(遺跡)でトレーナーロックを絡めた弱点無しの安定アタッカー2枚のデッキでした。トレーナーロック自体は、そもそも受け志向のデッキだったので問題は無かったのですが、リムーブ+ブラッキーということで鋼エネルギーが全く役に立たず、かがくへんかガスも全く刺さらないと序盤から非常に苦しいデッキでした。リムーブ2枚ならなんとかなるかな・・・思いながらプレイしていたところ、どうしてもロケット団参上!を使わなければいけない盤面になり、殿堂ランク構成をゴース(緑)×2+リムーブ×2=8点にあたりをつけて使ったら見事に3枚目のリムーブをサイドカードから確認してしまったのでくすぐりマシーンによるLOしか勝ち筋が無くなりコイン運も相まってシュラさんのLO負けとなりました。
 久しぶりの対面対戦に緊張したところにほぼ負け試合だったので具合が悪くなり、昼ご飯はビッグアイのお店でみんなで豪華なお蕎麦を食べている中私は白いごはんと漬物のみで昼食の後カロリーメイトを買い込んで午後に備えました。旧裏のイベントもほとんど参加しなくなって一人回ししかしていなかったので、相手の手札が見えない状況でどういう風にプレイしてたか忘れちゃったんですよね~。マインドスキャンに頼りすぎて伏せカード読めなくなったペガサスみたいですね

2戦目 ナギタツさん 勝ち
 2戦目は、過去にも東北旧裏オフに参加されているナギタツさんです。デッキとしてはバリヤード(ジャングル)、メタモン(化石)に加えて、トランスダメージのフーディンが入っているデッキでした。デッキ相性的にはベトベトンがぶっ刺さっていましたが、アタッカーが超タイプだったので呼び出しカードでベトベトンを倒される展開が2回あり、結果的には1枚突風をウリムーに使ったことが決め手となり3度目のベトベトン呼び出しは無かったのでそのままかがくへんかガスによるロックが完成して勝ちとなりました。

3戦目 バンジョーさん 勝ち
 3戦目は、ジャスト、かなたと続く目指せ!!カードマスターガチ勢のバンジョーさんです。デッキとしてはま~たブラッキーとリムーブなんですがそれに加えてわるいヘルガーもいる相性最悪のデッキで今回は完全にデッキ選択を誤りました。ただし、悪エネを使うアタッカーが2枚いるため後半悪エネが枯渇したこと(対策にエナジーコンバーターのポリゴン2が入っていたと思われるが、ベトベトンで封じた)、4回連続くらいしめつけるでおもてを出して無理やり鋼イノムーを完成させることができたため、そのままイノムーでサイドカードを6枚取り切ることができました。

4戦目 むひょさん 負け
 3連勝ということで予選抜けが見えて来ましたが、最後の相手は、私と同じく過去に東北旧裏オフを優勝したことがあるむひょさんです。相手のデッキはファイヤーレイズのリザードンとエレキッドを組み合わせたデッキで相性は最悪・・・って相性最悪のデッキいくつあるんだこのデッキは???
 一応、エレキッドのわんぱくパンチとリザードンのファイヤーレイズはベトベトンで無効化できるので、序盤にロックが決まればイノムーでなんとか倒しきれると思ったのですが、ここに来てベトベトンがサイド落ちします。ただ、むひょさん側もホウオウのコイントスで裏が続いたので、コラッタのわるふざけでなんとかベトベトンを立てることはできました。しかしファイヤーレイズを1回使われてしまったためリザードンが完成してしまい、やはりやさしいイノムー1枚ではどうしようもなく、1戦目同様くすぐりマシーンに縋るしかなくなり、むひょさんの山札が残り9枚まできましたが、そこで大量に手札を抱えた状態でウツギ博士を使われ、完全に勝ち筋が無くなりサイドカードが1枚も取れず惨敗しました。

5.反省

 という訳で、3勝1敗となりましたが、予選抜けには全勝を要求されていたので予選落ちとなりました。反省としてはちょっとデッキ選択が良くなかったかなぁと思います。ベトベトンは要所要所で刺さってはいたので、イノムーがあんまり良くなかったかな、というのが感想です。通して使ってみて思ったんですが、イノムーは強い相手には明確に強いですが、どうにも刺さる範囲が狭いと感じました。このカードが真価を発揮するのは、スライ等の速攻系の雷デッキや鋼ラッキーが相手の時であり、これらのデッキにメタを張るなら良いかもしれませんが、環境のデッキを広く見るのは不得意かもしれません。やさしいイノムーはまぁ、半分分かってたんですけどやっぱり駄目でしたねぇ・・・立ち上がりがどうしても遅いので、無色2個エネルギーが採用しやすいルールなら、とも思ったんですが、そうするともうとっしんを「闘闘鋼鋼」で揃えられなくなるのでなかなか難しいところです。あと今回の経験を通して自信を持って言えることは、LOの選択肢も取れるデッキは強いですが、LOに縋るしかないデッキは弱いです。

6.参考文献

【旧裏デッキ解説】WいわあくLO(わるバンLO ver.2.0-1)|うっど (note.com)
大体コンセプトが同じ。トレーナーロック、鋼ラッキーを意識して組んだと思われます。

駿河屋高槻トレカ館旧裏ジムバトル23/07/23 「ネルヤード」|ymirthemir (note.com)
厳密には、デッキを組むときに参考にした訳ではないのですが、オフ当日むひょさんに負けて端っこでしょんぼりしてたら紹介してくれました。私は特殊能力を封じる方向でデッキを組みましたが、むしろ特殊能力で苦手な炎タイプを対策することもできますよーとのことです。私はハガネールはイノムーのサブアタッカーとして考えていましたが、テミルさんはむしろハガネールをメインに考えており、デッキ構築の奥深さを感じました。


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