三界
何かひとつでも違ったら、別の結果があっただろうか。
その分岐点はどこだったのか?
どこまで戻ればいいのか、人間の想像が及ぶものか?
誰かを断罪しても、自分の行いを悔やんでも、
現在はいまここにあるものの他にない。
目の前にあるかもしれない見えない糸にも触れられない。
風呂に浸かっていると、自分の肉体の脆さが目について不安になる。
見えるもの、触れるもの、一切が不確かに思えて怖くなってくる。
認知の背骨が曲がっているのか?
身体中が痛くて、自分なりに頑張ってはいるんですが、
私の何がいけないんでしょうか? 努力の方向が間違ってますか?
でもどうしても他のやり方がわからないんです、
あなたにもしも、私の命をあげられたとして。
あなたがそれをもう少し長く使ってくれたらいいかもしれない。
だけどあなたみたいな人がもうひとり現れたら、
私の命はひとつしかないから、もう何も出来ない。
結局のところ、私はあなたじゃない。
どうしてなのかはわからないけどそういう結果がいまここにある。
私は私の人生を生きるしかないし、そうしたいと思う。
観測できる事象しか私には受け取れない。
私がたまたま知ったことしか、私は知ることができない。
命も時間もお金もこれっぽっちだよ。
すれ違う誰かが、この指先に触れる空と繋がっている
誰かがあなたかもしれない、そう思って優しくするよ。
できるだけ、そう出来るときはなるべくそうする。
できることなら、あなたは輝いてると伝えたい。
彼らはきっとそう思っているのだろうし、私も同じように思ったよ。