私にとってワンピースは老犬。
どうでもいい話ですが、
ボクは漫画のワンピースを毎週読んでいる。
だいたい小3頃から読んでいる。
当時のボクは、
大人になったら、経済的な何かを読んでいると思っていたし、内閣がどうとかの話しをしていると思っていた。
まさか30越えた今もワンピースを読んでいるとは思っていなかった。
23年前の連載第1話目で主人公のルフィが、
『海賊王にオレはなる!』と叫んで23年、、
彼はまだ海賊王になっていない、、。
まさか海賊王への道が、ここまで長い道のりになるなんて、当時のボクも 作者の尾田先生も思っていなかっただろう。
この前、40超えてミュージシャンを目指してるオッサンのドキュメントを観たが、その黒々とした瞳にルフィと近いものを感じた。いや、ルフィは漫画のキャラなので、現実世界で20年以上たっていようが、マンガの中では3年くらいしか経ってない。
3年。なかなか、ゆっくりな時間経過だ。
けれど、現実のボクらは間違いなく23年分の歳をとった。
海賊王的な何かデカイものになろうとしていた当時の少年たちは、今や工場のラインとかをしている。
ほとんどみんなワンピース1巻のコビー的なポジションだ。そんな読者だから感性もまた同じように歳をとっている。
かく言うボクも、少年時代あんなに心が動いたワンピースの強敵や、新しい必殺技なんかにも心が動かなくなってしまった。
オッサンが飯を喰うだけのマンガや、オッサンが借金するマンガのほうが、しっくりくるようになってしまったのだ。
なんというか、心の中の本棚が、ワンピースや、ナルトなどの夢いっぱい少年本棚ではなく、
ボロいラーメン屋にありそうな、しみったれた本棚になってしまったのだ。
けれど、。ワンピースはなかなか終わらない。
心の少年は、とうに死んだのに。
ボクも、ウソップが船を降りたように、
一度読むのをやめた時期もあったのだが、
学校の友達が、
シャンクスが出てきたとか、黒ひげが強いとか盛り上がっているのを見て、こんな友達からの
ネタバレでワンピースの全容を知るのはイヤだと思い
ウソップのように、また戻ってきた。
けれど今にして思えば、ネタバレをしてくるような友達、というか、友達自体もういないし、たとえ、オッサンになった今、友達が出来たとしても、ワンピースの話しなどしないと思う。
体の不調だとか将来への不安の話しがメインになってくると思う。
小学生の頃のように『ゴムゴムのピストル!』とか言って肩パンしてくる友達は、もうつくれない。まぁ、ゴムゴムのピストルをする側じゃなくて、される側だったわけだけど、やっぱり、子供の頃の友達ってのは、同じ船に乗っている感覚があった。
今、ゴムゴムのピストル(肩パン)されたら、即通報してしまうと思う。 もう、ワンピース的なノリで生きていないのだ。
ボクは、、。
今はなんか、
ゴムゴムの孤独って感じだ。
でも、ワンピースに対して少し熱が冷めているものの、これだけ読んでいるから、やはり好きなのだ。
だから、なかなか死なない老犬のように
少し 戸惑いながらでも、
最後まで、そいとげるつもりだ。
今週のジャンプでワンピースは1000話になった。
あれだけの絵と話を1人の人間が生み出したというのは、人類の歴史的にみても、超スゴイことだと思う。
ボクは、だいぶワンピース的なノリの人間でなくなってしまったけれど、連載最終話で尾田先生が船を降りるその時まで、読者として一緒に航海をするつもりだ。
ふだん二次創作を全くしないので、作っていた恥ずかしくなってしまい、宣伝をしていなかったのですが、数ヶ月前にワンピースのラインスタンプを作った。
世界中で、2人だけ買ってくれた。ゴムゴムの感謝。
普通に生きていくのがツライ状況です。 少しでも作った作品を、評価して頂ければ 嬉しいです。