ペトラのぬいぐるみ

【旅の製図法/12】地獄の一丁目は天国と見分けがつかない

2016.3.6

あつあつの白いご飯の上に、明太子をのせて食べる夢を見る。そろそろ異国の食事にも飽きてきた。もっとも、私はいつも玄米を食べているから白いご飯は滅多に口にしないのだけど、それでももちもちの白いご飯が食べたいなあと思う。新潟産コシヒカリとか、そういうの。今年の1月に、岐阜県に温泉に入りに行ったのだけど、あそこの旅館で出た味噌みたいなのをのせて食べてもいいなあと思う。葉っぱの上に味噌をのせて少し焼くのである。

今日の朝食は、平べったいパンにマッシュルーム入りのスクランブルエッグ、ハムとクリームチーズ、オリーブの実、それからヨーグルト。バイキング形式といえば聞こえはいいが、ほぼ誰もいない荒廃した薄暗い食堂でそれらを適宜皿にとって食べる。入口のガラスにヒビが入っている。私はグルメではないので、食べ物なんか別にどこで何食べてたっていいのだけど、願わくはやっぱり自宅で、白いご飯に明太子が食べたいなあと思う。というわけで、日本に帰ったらまず私は明太子を買う。これはもう決定だ。

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