【日記/10】毎日文章を書くようになって気が付いたこと
2016年に入ってから、ブログかnoteを毎日更新することにしている。厳密にいうと1日だけ途切れている日があるが、その日はSOLOのコラムが更新されている。というわけで、一応ここまで「毎日更新」を怠っていない、ということにしたいと思う。
私はブログを開設してもうすぐ4年になるブロガーだが、ここへきてなぜ今更そんなことに挑戦しようと思ったのかというと、昨年、鳥井さんの以下のツイートが目に入ったからである。
なるほど、と思った。
確かに、私はプライドがめちゃくちゃ高い。守るものなんてないくせにやたら高い。そこで、毎日文章を書いて公開するようにしたらどうなるかな、と思って、1月1日から挑戦してみることにした。(もちろん、他にも書かないといけない原稿などがあるので、そちらを優先していることはいうまでもない。)
まだ今日でたった12日目であるが、毎日更新をするようになって気が付いたこと。
それは、「私は性格が悪い」ということである。たまに更新するぶんには、自分の尖った部分を削って削って丸くしてなんとか誤魔化していたが、なるほど、毎日更新すると確かに性格の悪さが自然と出てしまう。私がいかに毎日世の中をナナメに見ているか、いかに小言をブツブツいっているか、読んでくれている人はよくわかったと思う。プライドが高いので、性格が悪いことはできれば隠しておきたかったが、もうしょうがないので諦めることにする。あと性格も悪いが口も相変わらず悪い。昨年からずっと改善したいしたいといっているが、結局改善できていない。困ったものだ。
あとは、似たようなことなのだけど、毎日書いていると、毎日書いているが故に、いろいろな情報に脊髄反射してしまいがちになる。私の以前の更新ペースだった、3〜4日に1回くらいだと、ちょっと頭に血が上っても冷却期間が用意されるので、「どうどう」というかんじに抑えられる。しかし毎日更新となると、これがちょっと難しい。脊髄反射してしまいそうになるところを脊髄反射しないように抑える、というのもまた、ある種の精神的鍛錬になるだろう。
今は私自身が飼い主で、私自身が飼い犬である。餌を前にしても、「待て」の命令で待つ練習している。だけど、根が畜生なので、たまに待てなくて餌に食いついている。がぶがぶ。
というわけで、毎日更新していると確かにいろいろな発見があります。それと、何でもいいから書こうと思っていると、意外とネタ切れしない。まあ私は日記を書いているだけなので、ネタ切れなんてしないのは当然といえば当然である。だけど長年の癖というかこだわりのようなものがあり、ブログはやっぱり4時間くらい使って、ちゃんと書きたいと思ってしまうのであった。最近noteで読者になってくれた方が、以前から私のブログを読んでくれている方なのか、それともnoteで初めて私の文章を読むようになってくれた方なのかわからないのですが、もし後者だったらブログも読んでみてくれると嬉しいです。あとSOLOの連載も。
http://aniram-czech.hatenablog.com/
http://sololife.jp/author/1019
しかしこの毎日更新の挑戦、2月の中旬で一度終わりを迎えることは最初に宣言しておきたいと思う。そこからは、またちょっとちがった、新しいことをやっていくつもりだ。
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ここからは余談だが(私の話の95%は余談でできている)、noteで地味に好きな機能は、記事タイトルの上に画像が挿入できることである。
ブログでも画像の挿入は可能だが、これも長年の癖というかこだわりのようなものがあり、記事に直接関係しない画像は挿入するべからず、というのがマイルールになってしまっている。だから、私は旅行記を書くときくらいしか画像を挿入しない。
だけど、noteでは記事タイトルの上に、記事とはまったく関係のない画像をランダムに挿入することにした。そのほうが華やかになるので、個人的にも見返していて楽しい。画像はすべて、私が過去の国内外の旅行で撮ってきたものである。noteで日記を書くたびに、その旅行自体や、その旅行で考えたこと、かんじたことを思い出す。おかげで、noteのエディタを開くのが楽しみになった。
ちなみに今日の写真は、パリのシャルル・ド・ゴール空港で撮影したものだ。なんか知らんが超ぼやけている。
私はこの写真を撮った後、イタリアに2週間ほどの旅に出ているのだけど、このパリの空港で出会ったある男性のことを、今も強烈に覚えている。
写真を撮ったのは、2010年の、3月だ。雪こそ降っていなかったものの、まだまだ超絶寒い季節であり、モコモコのコートを着ていたのに私は全身が冷えきっていた。
我々がフィレンツェ行きの乗り継ぎの飛行機を待ちながら外で休憩していると、そこに、薄いひらひらのワンピースを着た男性が1人、現れたのである。極寒の3月に、薄い、ひらひらのワンピースを着た、男性が。彼はガリガリに痩せ細り、腕なんて骨と皮だけのように見えた。
フランス語で、「火をくれませんか?」と彼はいった。我々の仲間の1人がちょうど煙草を吸っていたので、彼が男性の煙草に火をつけた。男性は、我々の隣で、満足そうに煙草をふかした。
しばらしくて、我々はその場所を離れた。離れた後、ひらひらのワンピースの男性がどこに向かったのかは知らない。そもそも、なぜそんな男性が空港にいたのかもわからない。ただ、旅行に同行していた教授が、
「彼は、グルジア人かな。きっと、頭がおかしくなっちゃったんだね」
と、悲しそうにいった。
なんだか夢みたいな出来事だったけど、私は痩せ細った男性の骨が浮き出た腕を、昨日のことのように思い出せる。
شكرا لك!