Unityでアプリを初めてリリースした頃の話
こちらはUnityゲーム開発者ギルド(UGDG) Advent Calendar 2021の12月24日の記事になります。
私は普段はWeb系のエンジニアをしていて、ゲーム開発はしておりません。以前Flashでゲームを作ったりもしていましたが、Unityに触るまでは、個人的にゲームを作ることからも離れていて、自分が本格的にUnityを触り始めたのが2016年になります。触り始めたきっかけとしては、Space Shooterのチュートリアルを見ていた時に、作りたいゲームアイデアメモの中にあった敵を捕獲するシューティングゲームを実現する際に参考になりそうだと思ったためです。
敵を捕獲するというのは自分が幼少期に遊んでいたゲームの影響で、ギャラガというゲームの中で敵が自機をさらってしまうので、それを自分が使ってどんどんパワーアップできたら面白いなという考えがあり、そこからアイデアを少しずつ膨らませていきました。最初は雑魚敵のみを捕獲できるものから、ボスのような大きなものを捕まえたり、次のステージに捕獲した敵を連れまわしたり、捕獲した敵を持ち帰りパワーアップのアイテムに変換するなど、アイデアメモの内容を少しずつ書きながら、実際のゲーム開発に着手してきました。
実際のUnityの開発ノウハウはないので、業務終了後に毎日Space Shooterの英語のYoutube動画を見ながら、コードを書いていき少しずつゲームの実装を進めていきました。あとは自分でもゲームの素材を作りたくなり、空き時間などでGaragebandのアプリでBGMを作ったりしていました。当時は書籍はあまり買っておらず、手元で動くものを参考にしながら作っていました。特にSpace Shooterのチュートリアルはスマートフォンでの操作、敵の動き、背景のスクロール、自機の移動時の傾きなどの処理がある程度揃っていたため、0からではなくアイデアを肉付けしながら作っていくことができたのも挫折しないで進められた要因ではないかと思います。
その後開発を進めるにつれ、アイデアメモの内容が少しずつ形になり、自分の作ったBGMがゲーム中に再生されているのをみるとなんとしてもこのゲームを完成させたいという気持ちが強まりました。また自分のiPhoneでゲームをシミュレーションしたりするのも、非常にモチベーションが高まったので、当時はコミュニティの存在も知らず、個人で手探りでゲームを作っていて、情報収集などもかなり大変でしたが、自分の中で少しでも進捗があると、モチベーションを維持することにつながるので、なんとか続けられたと思います。
以下当時作っていた時の開発中の動画になります。
最終的にCaptulionというゲームをiOSアプリとしてリリースすることができました。ただこちらのアプリは更新が滞ってしまったため、削除されてしまい現在はWebGLにショップなどの機能を削減したバージョンをunityroomに公開しておりますので、よかったら遊んでいただけたら嬉しいです。
Captulionで作ったBGMをクリエイティブ・コモンズとして公開しております。もし興味がありましたら使っていただけますと嬉しいです。
Captulionステージ1のBGMです。宇宙での静かな戦いを表現してみました。
ステージ2ボスのBGMです。
完成度はさておき、ゲームを完成させると自分の中での経験値は高まり自己肯定感も向上させることにもつながるので、Captulionは数年前の作品ですが今でも自分の中では自分を変えてくれるきっかけをつくることができたものなので、今後また迷いがあった際は当時のことを思い出しながら開発してみようと思います。