Netflix上陸で業界は変わったのか? 推されるのはドラマばかり…旗振り役不在の“見放題”と映画界

――Netflixの日本上陸以降、映画・ドラマ等の“見放題”サービスが話題になっている。中身や使い勝手の比較は各所で行われているが、コンテンツを卸している一角である映画業界が、これらとどういった関係を築いているかはあまり論じられていない。業界関係者の言から、二者の関係を検分してみよう。

 昨年9月、世界最大のSVOD(Subscription Video on Demandの略。定額制ビデオオンデマンドのこと)であるNetflixがついに日本に上陸した。Amazonプライム・ビデオも同時期にサービスを開始し、先行するHulu、dTV等を含め、ついに役者が揃った感がある。Netflixのサービス開始を引き金に、情報誌や女性週刊誌まで「どのサービスがお得か?」「それぞれにどんな違いがあるのか?」といった比較紹介記事を展開していた。本特集の企画でも、それぞれの特徴を調査している。

Amazonプライムが他サービスに先駆けて配信することに成功した『ジュラシック・ワールド』。

 この状況下で気になるのは、これらに作品を卸すコンテンツホルダーからの反応があまり聞こえてこないことだ。例えば、こちらの業界の話で恐縮だが、出版社とAmazonの間では、契約形態をめぐる揉め事がたびたび起きている。今もサービスを開始したばかりのKindle Unlimitedでも混乱が起き、作品の引き上げを明言する会社も出てきた。翻って、SVODと映画配給会社で、そうしたトラブルが発生している、という報道や噂話はあまり耳にしない。両者の関係は、どのようになっているのだろうか。

「そもそも出版社とAmazonのように、一冊売れたら何%、あるいはKindle Unlimitedのように分配制でいくら、という契約ではなく、一作品をいくらで買い付けてもらうか、という契約になっています。テレビに放映権を売るときや、パッケージ化するときにDVDメーカーと結ぶ契約と同じようなやり方ですね」というのは、独立系配給会社のベテラン社員だ。

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