紙より好条件?――電子コミックのギャラ事情

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ななかさんの印税生活入門 (1) (まんがタイムKRコミックス)

 一部のヒット作家を除き、生活が苦しい人が多いといわれるマンガ家。電子コミックとして作品を発表した場合は、収入はどうなるのか。

「最近は原稿料+電子印税の契約が増えています。原稿料はページ単価6,000円~1万円程度で、紙の場合とほぼおなじ。紙での連載の場合は、コミックスになってはじめて印税が発生するのが基本で、重版がかからないと印税はナシのケースもあるので、作家さんとしては紙での連載よりも好条件に感じられると思います」(電子コミック編集者)

 印税については「出版社によりまちまち」とのこと。

「出版社への入金額の5%のところもあれば、10%や25%のところもありますね。今年、ツイッターで『竹書房の電子書籍印税は50%です!』というツイートが話題になってましたけど、『そんなわけないだろう!』とマンガ家さんのあいだで騒ぎになっていました。5chで『竹は最初の3カ月は印税でないらしいからなあ』と書いている人もいました。また原稿料+経費分の損益が回収できるまで印税が発生しない『リクープ印税』の契約方式をとっている出版社もあります」(同)というが……。

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