『踊る大捜査線』から『海街diary』へ――転換を余儀なくされるテレビ局と映画の関係

――映画業界と切っても切れない関係にあるのが、テレビ業界だ。製作委員会への参加やテレビ局自体が制作する作品など、かかわり方はさまざま。だがここにきて、過去に散々批判されてきたあのパターンが、消えつつあるらしい――。

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「テレビ局製作映画が日本映画をダメにした――」そんな言説が、この10年あまりの邦画界の状況を語る際によく用いられてきた。『踊る大捜査線』に代表されるように、ヒットしたテレビドラマを映画化する手法や、バラエティや情報番組でやたらと宣伝を打って動員をかけるやり方が「観客を育てない」といった映画業界の一部からの批判もある。テレビ局主導映画でなくとも、製作委員会にテレビ局が名を連ね、その後の地上波放送を前提とすることで表現に制限がかかるのでは? という意見も多く存在する(記事『製作委員会から見る邦画ビジネスの実態』も参照)。

 しかし今や、そうした状況が、少しずつ変わってきている気配が漂っている。こちらの記事で挙げた興行収入ランキング上位10作のうち、テレビドラマから映画化されたパターンは『信長協奏曲』のみだ(14年に放映されたフジテレビ・月9の続編的位置付け)。もはやテレビ局製作映画は、はやらなくなっているということだろうか?

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