コーデ共有か、イメージ共有か?ファッションSNSアプリ覇権闘争

――スタートトゥデイが運営するコーディネート共有アプリや、写真共有SNS「インスタグラム」、あるいはモバイルオークションアプリ等、ファッション関連のアプリが花盛りだ。ウェブへの参入が遅れたファッション業界は、今その遅れを取り戻そうとしているが、果たしてこの中で勝ち上がれるのはどのアプリなのか?

世界各地のファッションウィークの模様もニコニコ生放送で配信された。

ファッション業界は、この時代の流れの中にあって、ウェブへの取り組みが遅かった業界のひとつだ。業界の頂点に立ち、流行を発信してきたハイブランドは、コレクションという形式で新作を発表し、そこへ参加できるのはバイヤーやファッション誌のエディター、またはセレブなど一部の限られた層。一般人との情報格差は大きく、発信側と受信側には明確な線引きがされていた。それが2010年代に入ると、さすがにネット利用が加速。コレクションのライブストリーミングや動画配信をするブランドも多くなり、ツイッターやフェイスブックなどSNSの活用も目立ち始めた。ファッションニュースサイトも増加し、ネット上で情報を入手することが可能になると同時に、「ZOZOTOWN」のようなECサイトが定着したことによって、オンライン上で購買までを完結できるようになった。

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