宗教者の最大の特徴は衣服なのか? 袈裟は先鋭的な“衣装”だった――仏教の宗教ファッション考現学

――日本人であれば、一度は葬儀などで、豪華絢爛の袈裟を身に着けたお坊さんの姿を見たことがあるだろう。その立場を誇示するようなこれらの袈裟には、ファッション的な視点でひもとくと、どのような意味合いがあるのだろうか?

『美坊主図鑑~お寺に行こう、お坊さんを愛でよう』(廣済堂出版)

 宗教者は、いかなる要素をもって宗教者であると他人から認識されるのだろうか? もちろん、宗教者とは、寺院や教会で宗教者となる修行をし、聖典を読み込み、自らの中に宗教者たるアイデンティティを形成させてゆく。だが、ほかの人々がその人を宗教者として認識するに至らしめる最初にして最大の要素として、その衣服を抜きにして考えることはできないだろう。

 仏教の僧侶やキリスト教の神父、神道の神主など、宗教者はそれぞれにその宗派が定める衣服を身にまとっている。そして、それらの衣服を身に着けているからこそ、我々は一目でその宗教者が所属する宗教を特定することができる。それが衣服が宗教者のアイデンティティに深く関わっているゆえんである。

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