パク・チョンヒ政権の利権誘導で対立が悪化!――いまだに根強い?韓国国内の地域差別

『増補 光州事件で読む現代韓国』(平凡社)

――学歴信仰や男尊女卑など、さまざまな差別意識がはびこっている韓国だが、地域差別もかなり深刻な問題だという。

 保守派が多いとされる「日刊ベストストア(イルベ)」ではたびたび、「全羅道」という韓国西南部にある地域が卑下の対象となる。例えば話題となっている人物が同地の出身者の場合は嘲笑の的となり、同地ではガンギエイ(ホンオ)の刺身が郷土料理であることから、「ホンオ」が掲示板内の罵倒語として定着している。これは、一体どういうことなのだろうか?

「韓国の歴代大統領は釜山、蔚山、大邱といった広域市(地方行政地区)がある南東部の慶尚道出身者が多く、60~70年代にかけては地元贔屓の利権誘導で、慶尚道に工場地帯や高速道路などが整備され、経済的に発展してきました。それに対して光州広域市がある全羅道は、政府からの恩恵を受けられずに開発が後回しとなり、結果的に地域差別の対象とされていました」(高月氏)

 実は韓国では社会の分裂の主要因となり得るほどの地域対立が存在しており、選挙の際は地域別得票率の極端な違いとなって現れる。また、同地は光州事件などの民主化運動が盛んだったこともあり、リベラル派の多い地域というイメージで保守派からは毛嫌いされているという。

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