建前はNGでも、お酒も性風俗も実はオッケー! ビジネス誌は絶対書かない!イスラム社会のホンネのお作法

――イスラム文化圏に滞在する日本人に対して、注意すべきマナーや、現地の食事、ラマダンなどの基礎知識を紹介する記事は多くあるが、本稿ではより社会のホンネに近い部分を調査。現地滞在経験のある商社マンや大使館員の生の声をもとに、建前で語られがちなイスラム社会の裏側を紹介していく。

『住んでみた、わかった! イスラーム世界 目からウロコのドバイ暮らし6年間』(SB新書)

 ここまで、多角的にイスラムと中東社会について見てきたが、特集最後の企画では、実際にイスラム圏に赴任した経験のあるサラリーマン諸兄にご登場いただき、ビジネス誌では絶対書けない飲酒、性風俗、女性差別、娯楽について“本音”を聞いてみたい。

 まず最初に心に留めてほしいのは、各企画でも触れた通り、戒律を中心に成り立つイスラム社会にも地域ごとに相当な文化差があるということだ。2000年代後半にドバイで暮らした商社勤務の男性は、次のように語る。

「イスラム圏の中で戒律が最も厳しいのはサウジアラビア。その次がイランかな。なおイランは、表向きはイラン革命(1979年)でイスラム回帰したことになっていますが、それ以前は西洋文化がガンガンに入っていた国。昔はお酒も飲めたし、ディスコもあったような場所でした。だから建前上は厳しい戒律があっても、裏側は結構緩やかな雰囲気です」(40代男性・メーカー勤務)

 また、イスラム教国家=全員が自国生まれのムスリムというイメージも正しくない。例えば、中東屈指の世界都市であるUAEのドバイなどは「人口の6割程度をインド人、パキスタン人が占めており、現地人は1割にすぎない」(30代男性・団体職員)とのことだ。そのため「ドバイは特にイスラム教国的な感覚はない」とさえ語る人もいる。

 また、トルコなどは国民の99%以上がイスラム教徒といわれるが、その文化はほかのイスラム教国とは大きく異なる。

「トルコのイスラム教は世俗主義で、女性も肌を出しますし、街頭には日本のように美人の巨大ポスターもあります。国家の宗教はイスラム教ですが、戒律をどこまで守るかについては、寛容な政策が歴史的にとられてきました。またトルコ人は、自国を“ヨーロッパ”だと思っている点も、ほかのイスラム文化圏との違いですね」(30代男性・商社勤務)

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