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Netflix(危)ガイド【2021年3月号第1特集】

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2021年2月の記事一覧

人気のヒミツはあの俳優にあり!?――読めば45秒でわかる『今際の国のアリス』とは?

――監督:佐藤信介 原作:麻生羽呂 主演:山﨑賢人、土屋太鳳 配信日:2020年12月10日

Netflixがついに本気出した!? これまでの日本製ネトフリオリジナル作品が世界で評価されることはほとんどなかったが、本作は日本以外でもそれなりの評価を受けた模様。今後も、デスゲームものが増える?(画像/Netflixより)

「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された同名マンガを原作にして、Ne

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日本産ドラマが全世界1800万再生! ネトフリの潮目を変えた裏側――『今際の国のアリス』座談会

――2020年末に配信された『今際の国のアリス』は、全世界で初登場5位となるなど、海外でもヒットを成し遂げた。そこで本稿では、サブカルチャーに詳しい産業医と映画監督、そしてベンチャー企業を手掛けてきた3人が、同作の作品性からビジネス的な狙いまでを分析していく。

なにかと実写化ものの主人公に据えられては批判を受けてきた山﨑賢人。本作のヒットで面目躍如か?(写真/GettyImagesより)

伊丹

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製作費は破格の平均2万円――お笑いと動画配信の親和性! チョコプラが作る“実験場”

――今やテレビで見ない日はないんじゃないか級の人気を誇るお笑いコンビ・チョコレートプラネット。これだけのテレビ露出があるのに、彼らのYouTubeチャンネル「チョコレートプラネット チャンネル」での動画配信は積極的、かつ継続的に行っている。その理由とバイタリティ、引いては芸人における配信の醍醐味を問うてみた。

(写真/宇佐美 亮)

――現在(2月5日時点)約86万人の登録者数を抱えるYouTu

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『ペーパー・ハウス』や『ダーク』だけじゃない!――台湾ドラマにノリウッド映画までNetflixの非英語圏の名作

――Netflixではアメリカで制作された英語作品が人気だが、他方でスペインの『ペーパー・ハウス』が世界中でヒットしたように、非英語圏の映画やドラマも揃っている。ここではそんな英語圏の作品に隠れている、非英語圏の国の名作をピックアップしていきたい。

非英語圏作品としては定番すぎるので、今回は外したが、スペイン発のドラマ『ペーパー・ハウス』は世界中で社会現象を巻き起こした。(写真/Bertrand

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劇場公開では難しい女性の自慰シーンも――Netflixが500億円を投資! インド映画市場の変化と裏側

――このところ、Netflixがインドでのコンテンツ制作やライセンス交付などに巨額を投資しているといわれる。実際、グローバルにウケるインド産オリジナル作品も生み出している。なぜ、Netflixはかの国でこれほどの攻勢をかけるのだろうか? そして、それがインドの映画産業/市場に与えている影響とは――。

現代インドの愛、セックス、人間模様を描いた『慕情のアンソロジー』。(YouTube上の予告編より

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これが最前線!――今、本当に面白い韓国ドラマ15選

――『愛の不時着』『梨泰院クラス』にハマったら、今度はこれらのドラマを見るべし!

北朝鮮の男と韓国の女
【1】『愛の不時着』

ラブロマン:★★★★★
コメディ:★★★
ドロドロ:★
社会・政治:★★★★

実業家のユン・セリ(ソン・イェジン)がパラグライダーに乗っていたところ、竜巻に巻き込まれ不時着。たどり着いたところは北朝鮮。そこで軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)に助けられ、2人に禁断の愛

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新しい“韓流四天王”とは――『梨泰院クラス』だけじゃない! 配信で見る最尖端の韓国ドラマ

――昨年、Netflixの『愛の不時着』や『梨泰院クラス』というドラマが幅広い層で話題となり、今は第4次韓流ブームだという。このような盛り上がりを見せる背景と、ほかにも配信で楽しめる刺激的で面白い最近の作品について、長年にわたって韓国ドラマの動向をウォッチしてきた目利きのライターたちが語り倒す!

『愛の不時着』は一種のファンタジーともいえる。(YouTube上の予告編より)

 2020年のステ

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女性の問題だけではない――Netflixのフェミニズム作品

――不公正や抑圧に立ち向かう女性を描くのみならず、男性性の再考を迫る映画やドラマもある。

【5】勝ち続ける女性の苦しみ
『クイーンズ・ギャンビット』

ドラマ/20年
1950年代、児童養護施設で人並外れたチェスの才能を開花させた少女ベス。やがて男性棋士たちを次々となぎ倒しながら華やかなスターへの道を突き進むが、精神安定剤やアルコールの依存症に苛まれる場面も。<br class="clr">

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性的なダイバーシティ――NetflixのLGBTQ作品

――LGBTQという言葉は日本でも広まったが、これらを見ればリテラシーはさらに高まる。

【1】シリーズ最高のダイバーシティ
『スター・トレック:ディスカバリー』

ドラマ/17年~シーズン3
SFなので複雑なストーリーは割愛するが、黒人女性の主人公、アジア系女性艦長のほか、同性愛者、ノンバイナリー、トランスジェンダーのキャラクターも。『スター・トレック』シリーズでもっとも多様性が高いといえる。

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『クイーンズ・ギャンビット』が描く“女性の解放”とは?――自由主義に矛盾しないNetflix的フェミと多様性

――女性棋士が男ばかりのチェスの世界を制するドラマ『クイーンズ・ギャンビット』が大ヒットしたが、Netflixにはフェミニズムやダイバーシティに関して“意識が高い”コンテンツが数多い。それらはみな“リアル”で“正しい”ものなのか――。著書『戦う姫、働く少女』(堀之内出版)で知られる専修大学教授の河野真太郎氏が斬る!

チェス界の男性たちをなぎ倒していくのが痛快な『クイーンズ・ギャンビット』。(写真

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中途半端でダサいことはやらない……安藤政信が語った映像とクリエイティブ、写真愛、北野武の言葉

――去る1月上旬、大手芸能事務所を退所し、フリーで活動することが報道された俳優・安藤政信。96年のデビュー作『キッズ・リターン』を皮切りに、数々のドラマや映画でその名を残してきたことが広く知られる名優だ。本稿では退所の理由から民放ドラマへの出演を控えていた期間、そして写真家としても活動する情熱をつまびらかにし、彼が思い描く「映像とクリエイティブ」について語ってもらった。

(写真/永峰拓也)

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テレビマンはネトフリをどう見る?――「参入5年で500万人突破」にどう対抗する?Netflixが日本のテレビを潰す!

――テレビに引導を渡す、とうたわれたNetflixが日本に上陸して5年。話題作を連発し、世界で2億人もの会員を獲得するに至ったこの“怪物”に、斜陽産業といわれて久しいテレビ業界はどんな視線を投げかけるか――。

日本国内では大きな話題となった『全裸監督』。すでに続編の配信も決定し、今後も伸びていきそうだ。(Netflixより)

 Netflixの快進撃が止まらない。

 同社が2021年1月19

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