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過激な「マンガ」読本【2017年2月号第1特集】

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2017年1月の記事一覧

高校生やいい大人がキスひとつにおたおたしている間に12歳が発情キス!? キス少女マンガ6選

――こちらの記事では、アラサーライターによる少女マンガのキスにおける分析を紹介した。この記事では、具体例6作分を持って分析してみよう。

■童貞オブ童貞キス!
『逃げるは恥だが役に立つ』

主人公・みくりが平匡の家事代行として働くうちに、“契約結婚”をすることになる。海野つなみ著、講談社「Kiss」にて12年より連載、既刊8巻。

ページをめくれどもめくれどもキスが登場せず、なんと4巻までじらされ

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小学生キスの傑作『12歳。』から、寸止めキス連発『PとJK』まで!『逃げ恥』キスは童貞オブ童貞!接吻で読み解く最新少女マンガ

――昨今の10代女子の胸をキュンキュンさせてやまないらしい大ヒット恋愛マンガの数々を、ただただキスだけにひたすら注目!そして、酸いも甘いも噛み分けたアラサーライターが勝手に徹底分析! こちらの記事と併せて読めば、女ゴコロが手に取るようにわかるようになるハズ!

 少女マンガは、基本的には「両思いになって、相手と思いを伝え合う」を目的とし、その目的地に至るまでの道筋を描いている。その道筋で明確に“進

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『はだしのゲン』から『この世界の片隅に』へ…反戦を掲げない戦後派――戦争マンガは何を伝えるのか?

――映像化された『この世界の片隅に』が異例のヒットを飛ばしている。同作は戦後生まれの作者が“戦争の日常”を描いており、戦中派/戦後派によって戦争マンガの設定や視点は異なるようだ。本稿ではこうした系譜を見ていきたい。

 アニメ映画『この世界の片隅に』の勢いは、年が明けても止まることを知らない。もともとはクラウドファンディングで一般の人から資金を募ったインディーズ作品で、上映も当初は63館にとどまっ

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『AKIRA』の何がスゴイのかコマで検証――【大友克洋】のこの描写を見よ!マンガの常識を変えた大友発明

――大友克洋以前/以降とマンガ史が区分けされるように、大友作品にはマンガの表現を進化させた数々の技法が取り入れられているという。では、いったい、どんな部分が革命的だったのだろうか? こちらの記事にもコメントを寄せる田中達之氏、小林治氏、そして劇場アニメ『AKIRA』の作画監督補を務めた森本晃司氏ら、大友克洋に人生を変えられた面々が、熱烈に語る!!

【1】劇画の彼方へ!
『気分はもう戦争』(P45

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鳥山明・浦沢直樹もマネをしていた!? 名作マンガは2度死ぬ!?人気復活“AKIRAが死ぬ日”

――日本のマンガ業界に革命をもたらした『AKIRA』。マンガの神様・手塚治虫さえ嫉妬したというその圧倒的な画力とストーリーは、連載終了から30年たった今もファンを獲得し続けている。アニメ版は海外の映画監督から称賛され、実写化の噂も絶えない。なぜいまもファンを魅了しつづけられるのだろうか?

 82年~90年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)に連載されていた『AKIRA』は、マンガ史に燦然と輝く金

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アラサー女子の話を、男はどう読めばいいのか? 『東京タラレバ娘』は名言集!? こじらせ女子マンガの功罪

――ネット上に「こじらせ女子マンガ」をリスト化した記事が多数あるが、なかでもアラサー女性からの支持が厚いのが、ドラマ化もされた『東京タラレバ娘』だ。ただ、この手の作品をどこか近寄りがたく感じている男性もいるはず。そんな諸兄のために、本誌で「オトメゴコロ乱読修行」を連載する稲田豊史氏や百戦錬磨のナンパ師が、こじらせ女子マンガを斬る!

こじらせ女子マンガの代表格とされている東村アキコ『東京タラレバ娘

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ペットネタはテッパン!コマ割りシンプルに、「わかる」共感を呼ぶべし!ウェブのエッセイマンガあるある

――こちらの記事での取材を踏まえて、「売れる」ウェブエッセイマンガの特徴をマンガで再現解説!(ややこしい……)

(マンガ/上杉久代)

■縦スクロールに適応
【1】コマ割りはシンプル
縦スクロールで読まれるものなので、コマ割りはできるだけシンプルに。一般マンガのような複雑なコマ割りは不向き。

■リアリティを加味
【2】オタ用語
オタクあるある系の作品の場合、「推し」「ファンミ」等のオタ用語を入

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4大要素は「ペット・食・子育て・オタクあるある」――SNSで日常を描いてデビュー!ウェブ発エッセイマンガ乱れ咲き

――ウェブから生まれたエッセイマンガが人気だ。pixivのような投稿サイトや出版社が運営するサイトのみならずブログやツイッターから商業デビューするパターンも。ウェブにマンガを公開して人気作家へ……という流れは、本当にバラ色のコースなのか!? 「ウェブエッセイマンガあるある」マンガと併せてお届け!

『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』は、作者の個人サイトで連載されていた。

 こちらの記事で触れ

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アプリ開発事業者が語る! 結局決め手はカネ? マンガアプリ成功の秘訣

――現在、さまざまなマンガアプリが乱立しているが、ヒットの要因はどこにあるのか?移り変わりが激しいIT業界にあって、心がけるべき開発ポイントを聞いた。

 株式会社さいころ「マンガZERO」、株式会社カカオジャパン「ピッコマ」、株式会社Amazia「マンガBANG」……これらイケてるベンチャー系3社が手がけるもの以外にも、非出版社系のマンガアプリはたくさんある。そして、なかにはいつの間にか存在を忘

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ついに電子が紙雑誌を抜いた!? 「ジャンプ」部数暴落、マンガアプリ戦国時代へ!

――2016年は、「少年マガジン」が100万部を割り込むなど、少年マンガ誌の売り上げが落ち込み続けていた。少年サンデーは高橋留美子など大御所作家の連載ばかりが目立ち、少年ジャンプですら、世間で知られているマンガがほとんどないような状態だ。そうした状態から、各出版社では売り上げを立てようとようやくウェブマンガやスマホで読めるマンガアプリに参入している。取材の中で選び抜かれたおすすめマンガの紹介と共に

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