『スラム街育ちでも分かる経済・金融学』④投資初心者には外貨がおすすめ
投資初心者にお勧めなのが、外貨投資です。
かつては個人向け国債や定期預金が、投資の入り口として人気でしたが、今は金利が低すぎて魅力が皆無です。
外貨を投資初心者にお勧めな理由は3つです。
「金利収入という見込めるリターンがある」
←株は企業の利益が上がらないと配当がない。不動産だと入居者がいないと賃料が入らない
「常に2分の1理論(外貨の場合は片方が下がれば、片方は上がる)」
←株や不動産はバブル崩壊時のように全部が下がる可能性
「最悪、含み損だったら海外旅行とか通販でそのまま使えばいい」
←不動産は最悪自分で住めるが、株はそのまま使えない
外貨投資をデイトレーダーの様に収益をあげようとするとーーーーっても難しい。
ですので、ここでは中長期に投資する前提で、シンプルに説明したいと思います。
まず、外貨投資で利益を得る方法ですが、2つです(税金は無視)
購入した外貨の値上がり=キャピタルゲイン
例)1米ドル=100円で千ドルを購入:合計10万円、それを1米ドル=110円の時に売却:合計11万円→1万円の利益
金利収入を得る=インカムゲイン
例)年率1%の定期預金に10万円を預金:1年間で1,000円の利益
この利益を得るために気をつけなくていけないポイントは3つになります
①価格変動
②金利
③手数料(スプレッド)
①価格変動
これは説明するまでも無いですね。要は「上がるか、下がるかです」
上がりそうだと思う通貨を買い、下がりそうだと思う通貨を売る
勿論、下がる可能性も相応にありますので、慎重に投資は行いましょう。
じゃやー、どの通貨が上がるのか。
これはまた、とても複雑なので別の機会に
②金利
とりあえず、金利が高い通貨を買えば良いのか?答えはNoで、実はこれが外貨投資の難しい問題の一つです。
一般的に以下のルールを頭に入れておくといいと思います。
金利が高い通貨=物価上昇率が高い=為替の価格変動が大きい(リスクが高い)=為替手数料が高い≒高い経済成長している
金利が高い通貨の例) ブラジルレアル、トルコリラ、メキシコペソ・・・・リスク高そうでしょう??
金利が低い通貨の例) 日本円、ユーロ、スイスフラン・・・・。成長してなさそうですよね??
つまり、「リスクリターンのバランスが大事」になります。
③手数料
外貨に交換する際に気を付けなければいけないのが、スプレッドと呼ばれる手数料です。
先に結論を申し上げると、外貨投資の際は、大手金融機関を使用する事はまずお勧めしません。手数料が高すぎるからです。
不安かもしれませんが、ネット銀行かFXを使用する事をまず推奨いたします。
例えばですが、2020年6月現在、三菱UFJ銀行の、米ドル預金が1年間で金利1%で、1米ドル=100円の世界で、為替手数料が1米ドルあたり、0.25円(インターネット)、1円(窓口)かかります。
1万米ドル購入をすると100万円の投資。
為替手数料は、片道2,500円(インターネット)、1万円(窓口)になり、往復だとこの2倍です。
この定期預金に預けると、金利収入が100万円×1%で1万円の金利収入を得る事ができます。
おやおや。。。。。
為替手数料で、金利の殆どが無くなってしまいますね。
個人的にはレバレッジも自由にかけれるFXがお勧めだとは思いますが、詳細はいづれ。
まとめ
外貨投資を行う際には、
「慎重な投資判断」、「リスク・リターンのバランス」、「往復の為替手数料も考慮した金融機関の選択」が重要という事ですね。
ここまでで結構な量になりましたので、通貨選びのポイントは別の機会に
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