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【データ分析】2023年を振り返る ー西川龍馬外野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は西川龍馬外野手です。


選手詳細

西川 龍馬(にしかわ りょうま) 外野手 29歳 176cm83kg 右投左打 2015ドラフト5位

基本成績

一軍

二軍

寸評

カープが誇る天才打者。長野から背番号5を受け継いだ今季も離脱はありながらも100試合以上に出場して打率3割と、西川らしい数字を残してくれた。しかし、オフにFA権を行使してオリックスへの移籍が決定した。来季からは敵としてカープ投手陣の前に立ちはだかることとなりそうだ。

分析

※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Value

 ストレート・スライダー・チェンジアップ・フォーク・シンカーがプラスとなりました。ストレート・スライダーという被投球数の多い球種に加えて、チェンジアップ・フォーク・シンカーという落ちる系の球種を得意としていたようです。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より優れていた昨季よりさらに良化しており、空振りはかなり少なめであったことが分かります。Put Away%も平均16.9に対して10.1と低く抑えられており、三振も少なくなっていたことが推測されます。

Batted Ball

 昨季に続いてグラウンドボールヒッターとなっています。高打率の選手らしい数字となっています。
 打球方向は、引っ張りが最も多くなっています。昨季とあまり傾向は変わっておらず、引っ張りとセンターが同じような割合となっています。
 打球の強さは、Soft%・Hard%ともに悪化しましたが、平均よりも優れた数字となっています。今季も打球管理は優秀だったようです。

Advanced

 ほぼ全てのスタッツが悪化となりました。三振は減少したものの四球も減少しており、昨季よりも早打ちになっていたことが推測されます。打率~OPSも全て悪化したものの、平均よりは優れた数字となっており、並の打者ではないことが分かります。ISOも平均と同じ数字と長打力も兼ね備えており、wRC+もリーグ13位の115となっています。
 SPDとUBRは平均以下とマイナスとなっており、走塁面では結果は残せていなかったようです。

Fielding Standard

レフトとセンターに就きました。ほとんどがレフトでの出場となりましたが、エラーは2つのみで守備率(FP%)も.990と充分な数字を残しています。

Fielding Advanced

 レフトのARM(送球による貢献)が3.8でリーグトップとなっており、今季は送球でかなりチームに貢献していたことが分かります。RngR(守備範囲)はマイナスとなったものの、ErrR(エラー抑止による貢献)もプラスとしたことで、UZRはプラスとなりました。レフトの守備はほとんど問題がないと言ってもよいでしょう。

Win Probability

 全てのスタッツが悪化となりましたが、マイナスとはなりませんでした。昨季はWPAが3.54とリーグトップクラスの勝負強さを発揮していましたが、今季は落ち着いた数字となりました。ただ、RE24はチームではダントツトップとなっており、得点期待値を上昇させるケースはかなり多かったことが分かります。

Value

 打撃(Batting)と走塁(Base Running)が悪化し、守備(Fielding)は改善したもののセンターでの出場機会が減少したことでポジションによる補正が低くなり、OffenseとDefenseはどちらも悪化となりました。WARは1.3で野間と同じ数字と、西川に求められる数字を残すことはできませんでした。

まとめ

 WARは期待されていた数字よりはかなり低くなりましたが、RE24がチームトップとなるなど、バットではある程度求められた数字を残せていました。オリックスに移籍し、DHでの起用が増えればさらに打撃成績は良化していくことが考えれらます。新天地ではカープ戦以外での活躍を祈りたいところです。
 チーム編成に目を向けると、西川は非常に三振が少なく、打率も残せて長打力もあるという理想的な打者のため、来季その穴を埋めることは困難となるでしょう。最も有力な候補となるのは末包ですが、田村や中村貴らの台頭にも期待したいところです。

画像引用

データ参照


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