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優勝に導くのは誰だ?「Mr.September」を探せ!

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

長かったペナントレースもいよいよ終盤。勝負の9月を迎えました。ここにきてカープは4連敗と失速。首位の座をジャイアンツに明け渡す苦しい状況となっています。こんな状況で最も必要なのは、やはり打撃で爆発力を発揮してくれる選手でしょう。
MLBでは10月にポストシーズンが行われますが、そのポストシーズンに無類の強さを誇っていた元アスレチックスなどのレジー・ジャクソンは「Mr.October」と呼ばれ、その勝負強さを称えられていました。最近では、ドジャースとレンジャーズで2度のワールドシリーズMVPを獲得したコーリー・シーガーも同じように「Mr.October」とファンから称えられています。
本noteでは、そんなジャクソンやシーガーのように、大事な時期=9月に結果を残している「Mr.September」を、9月の得点貢献力=wRC+を基準に探していきたいと思います。

※今回は、9月以降の通算wRC+が100以上の選手をピックアップしていきます。なお、6月開幕となった2020年とオリンピックがあった2021年は11月までレギュラーシーズンが行われていたため、9~11月までの結果が集計されています。また、ある程度のサンプルを確保するため3シーズン以上のデータが残っている選手を対象としています。対象となるシーズンはDELTAのデータ集計が始まった2014年以降です。


6位

wRC+100以上の選手は6人おり、6位は菊池涼介でした。

試合終盤での集中力をシーズンでも発揮

 2014、2020~2022、2024の5シーズンでwRC+100以上をマークしています。試合終盤での集中力が高いイメージがある菊池ですが、その集中力はペナントレースの終盤でも発揮されているようです。今季はまだ24打席ではあるものの、wRC+134と数字を残しており、このままの勢いで最後まで駆け抜けてもらいたいところです。

5位

5位は會澤翼です。

頼れる扇の要だが、近年は苦戦

 2016~2020の5シーズンでwRC+100以上をマークしており、3連覇以降終盤に強さを発揮していたことが分かります。ただ、捕手というポジションに就いていることもあってか、打席数は少なめとなっています。また、2021年以降は数字が落ち込んでいるため、今季も過度な期待はできないかもしれません。

4位

4位は松山竜平です。

代打の切り札はやはり終盤に強い?

 2014、2016、2017、2021、2023の5シーズンでwRC+100以上をマークしています。特に目立つのは2017の228という驚異的な数字でしょう。この年は夏場に不動の4番となっていた鈴木誠也が離脱したものの、9月にその穴を埋めたのが松山でした。優勝に導いた活躍を覚えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。昨年も9月は好調だったため、今季も代打の切り札として活躍することが期待されます。

3位

3位は小園海斗です。

全試合スタメンで最後まで駆け抜けられるか

 2022以降の3シーズンでwRC+100以上をマークしています。個人的に「Mr.September」の大本命と睨んでいたため、やや意外な結果ではありますが、3シーズンとも150以上とやはりかなりの得点貢献力を発揮していたことが分かります。昨年.921だったOPSは、今年も.881と高い数字を残しており、このまま.900台に乗せていきたいところです。全試合スタメン出場を果たすかにも注目が集まります。

2位

2位は坂倉将吾です。

オールスターからの好調を最後までキープできるか

 2019、2021以降の5シーズンでwRC+100以上をマークしています。鈴木誠也と首位打者争いを演じた2021年は当然として、それ以降は本来の力を出し切れていない感もある坂倉ですが、それでも月間wRC+はいずれも120以上と秋に強さを発揮しているようです。今季もオールスター出場以降は一気に調子を上げてきているため、この調子のまま10月まで駆け抜けてもらいたいところです。

1位

栄えある第1位は、秋山翔吾です。

やはり頼りになるのはこの男

 2014、2015、2018、2019、2023、2024の6シーズンでwRC+100以上をマークしています。通算wRC+は121で坂倉と同じですが、シーズン数の多い秋山を1位としました。ライオンズ時代から秋には強かったようで、4シーズンでOPS.800以上としています。また、カープ入団後も成績が振るわなかったのは帰国した2022年のみで、昨年と今年はしっかりと数字を残しています。今のチームで最も経験豊富で頼れるベテランが、愛する広島のためにシーズン最終盤も力を発揮してくれることでしょう。

まとめ

 ここまで書いておいてなんですが、実際のところ月間成績に年度間相関があるかは不明で、この数字があてになるかは微妙なところではあるため、あくまで参考程度に見て頂ければと思います。
 そんな中でも、優れた数字を多くのシーズンで残していた秋山を本noteでは「Mr.September」とさせていただきます。レジー・ジャクソンやコーリー・シーガーのようにチームを頂点に導く活躍が期待されます。

データ参照


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