短歌の秘密 4

 街は多くを語っている。
 文字の洪水。色の束縛。どこからか香る街の匂い。
 言葉の貧困が不確かな認識を支える。
 本を読むことでしか言葉が入ってこない。
 「見ろ、やつが来る」

【短歌】
短歌の秘密 言葉に詰まる嘘ではないだが真実でもない一言を言う

腹を満たす とんかつの厚みに吐き気を覚え腹十二分目とほのかに思う

改札を簡単に越える何となく罪悪感で胃が痛みゆく

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