口角、泡飛ばす

画像1 再読中。岡井隆さんのインタビューを観ると歌人は、やはり短歌を始めた頃の問題意識ってのが、一生を左右するのだ、と思わされた。あれだけやって来たのに近代の種に言及する。あなたたちが、それを超克して来たのではありませんか?と、思ってしまう。自分がどれだけ偉大か、分かっていないかのように青年期の口角、泡を飛ばした頃の話をする。私は初読の頃は分かっていないが、岡井隆さんが亡くなって時が経ってから再読すると、あえて、ここでは「近代」の話をする。狡猾な知識人のそれを感じる。最前線なのに自分を「古い」と思わせる巧妙な手口

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?