ミドルバース備忘録

 ミドルバースは、極と極の中間であるから
 表現スタイルを定められない。

 ミドルバースは、長歌一行、短歌一首(連作)では
 繰り返すことでセルフオマージュができる。

 作品を出している歌人は、
 その歌集からセルフオマージュができる。

 ミドルバースは、ライトバースがしてきたように
 口語ないしはおしゃべり言葉を用いた方がいい。

 それは、必ずしも日本語に限らない。
 エリオットが、『荒地』でドイツ語を用いたように
 おしゃべり言葉を外国語で表現するのも有り。

 ミドルバースでは、平易な表現が用いられるが
 時折、難解な引用をすることが望ましい。
 そうすることで「中間」を手にすることができる。

 ミドルバースは、意味だけでなく
 形式上も手を加えた方がいい。

 引用ないし暗喩は、ちょうどよい距離感
 あまりに遠ければ、注釈をつけるべきである。

 ミドルバースは、はっきりとした
 定義がないから
 あらゆる意見を組み込むことができる。

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